『TOTO』と言えば、80年代を一世風靡
したエリートスタジオミュージシャンのバンドです。
そのドラマーは『ジェフ・ポーカロ』です。
ドラムを志している人は必ず
彼の存在を知り、彼のプレイを学びます。
私もその類いで学生時代は本当によく
ジェフ・ポーカロを聴いていました。
ライブにも通い、音源と変らない
正確無比なパフォーマンスに興奮を覚えたものです。
そんなバンド『TOTO』の初代ドラマー
ジェフ・ポーカロについて思いを述べます。
Contents
ジェフ・ポーカロ
本名:ジェフリー・トーマス・ポーカロ(Jeffrey Thomas Porcaro)
1954年4月1日 アメリカ合衆国 コネチカット州 ハートフォード生まれ
彼の父親はジャズドラマーのジョー・ポーカロです。
7歳からドラミングの基礎を父から教わります。
と、文献やネット情報にはありますが、
父親と全く異なるスタイルです。
ですので、父親直伝もあると思いますが
別の教育だったのでは? と私は推測しています。
10代前半ですでにアルバムで聴かれる
テクニックはプレイできたそうなので
これはやはり、父親譲りの才能と
音楽の環境の賜物ですね。
そんな才能豊かなジェフ・ポーカロ
ですが、ドラマーになろうとは思っていなかったようです。
ひょんなことから『ソニー&シェール』
のオーディションを薦められ彼のキャリアがスタートします。
17歳か18歳のジェフ・ポーカロを
聴きたい人はこちらのアルバムを聴いてみてください。
原型といった感じで面白いですよ。
その後はスティーリー・ダンなどの
ツアーに参加し、徐々に名声を高めていきます。
そして、ボブ・スキャッグスのアルバム
によりドラマーの運命が決定します。
その後はもうご存じ、TOTOですね。
しかし、38歳という若さで亡くなります。
死因は自宅での殺虫剤散布による
アレルギー反応ということです。
天才は早死にする人が多いです。残念…
ジェフ・ポーカロのドラミング
ジェフ・ポーカロと言えば、
代表曲『ロザーナ』ですね。
教則ビデオにて中心的に解説があるので
自身もかなり思い入れがあるのでしょう。
そのロザーナで使っている
リズムパターンが
『ハーフタイムシャッフル』
と言われるものものです。
通常のシャッフルは3連表記ですが、
ハーフタイムシャッフルは6連表記
(または16分)になります。
バックビートの位置は同じですが、
3連と6連の感覚の違いから速さが遅く感じられます。
これがハーフタイムと呼ばれる由縁です。
(わかりますか?)
ここからはロザーナのリズムを段階的に
習得していきましょう。
ロザーナのパターン
Step1 RLR/RLR/RLR/RLR
ロザーナのハーフタイムシャッフルは
普通のシャッフルではなく
3連符の真ん中に『ゴーストノート』を
入れるリズムです。
まずRLR/RLR/RLR/RLRの手順をしっかりやってください。
Step2 ダウンストローク
次にバックビートを入れた後の
ゴーストが小さくできるかをチェックしてください。
ダウンストロークが出来ない人は
おそらくロザーナのパターンは難しいかもしれません。
その場合は左手のダウンストロークを練習してください。
ロザーナのハーフタイムシャッフルは
基礎が出来ているかどうか確認できます。
バスドラムはセカンドラインパターン
ロザーナはゴーストノートに
注目されてしまいますが、
もう一つ重要なリズムがあります。
それがバスドラムの『セカンドライン』です。
セカンドラインを知らない人のために少し解説します。
セカンドラインとは、ニューオリンズの
ブラスバンドが奏でるリズムです。
このパターンを様々なミュージシャンが
ジャズ、ファンク、R&Bなどに応用しています。
このフレーズは色々使えますから
是非覚えておいてください。