楽器の練習には、楽器を使い
練習することが非常に大切ですね。
しかし、予算の関係だったり、
騒音の関係だったり困難な人も多くいます。
そうした人は練習パッドや
電子ドラムを使うのですが、
どうしても本物にこだわる人がいます。
本物以外では練習にならないと
考えているのです。
これは間違いで、実際には、
本物のドラムを叩く前に、
ある一定の練習パッドの訓練が
必要になってきます。
このページでは、
『ドラム パッドの練習は、本物の代用だけではありません。』
と題しまして色々述べてみたいと思います。
Contents
本物の前に練習パッドで叩く理由
なぜ練習パッドで叩く必要があるのか?
それは、本物のドラムでは
細かいコントロール力が身につかないからです。
細かいコントロールとは
スティックコントロール力を指しています。
初めからスネアやタムを使用して
トレーニングを開始すると、
リバウンドや音の強弱、粒立ちが
滅茶苦茶になってしまうのです。
私がプロドラマーの付き人を
やっていいたころ、お師匠さんから
『まだドラムは早い、パッドでこれこれをマスターしてから叩け!』
と口を酸っぱくしながら
言っていたものでした。
当初は本物のドラムセットで
練習をしたかったので、
パッドのトレーニングは
退屈で退屈で仕方ありませんでした。
しかし、後年になって、
その意味が分かったのです。
練習パッドを本当に時間をかけて
練習したおかげで、
周りの誰よりもきれいな
ストロークが身に付くことが出来ます。
周りを見ても
『あ~、きれいだなぁ』と思えるドラマーは、
必ずと言っていいほど、
練習パッドのトレーニングを積んでいます。
現在も多くの人にドラムを教えていますが、
この練習パッドが嫌いな人も多く、
本物のドラムを叩きたがります。
見ていて練習パッドをやらない生徒は、
スティックコントロールがあまり上手くできません。
しかし高度なルーディメンツの
知識だけは付いてきますから欲求不満になっていくのです。
いつまで練習パッドを使うのか?
リズムを思いっきり叩ければ
それでいいと言う人も中にはいます。
そうした人はそれでいいと思いますが、
本当にロールをバァ~と叩きたい、
切れの良いドラミングがしたいと
考えているならば、練習パッドは
避けては通れないツールになります。
ではいつまで、練習パッドが必要なのか
というと、それはその人次第です。
練習パッドで一生終わる
わけにはいきませんから、
ある程度リバウンド力や
ルーディメンツを学んだあとは
練習パッドと本物のドラムを並行して
練習する時期が来ます。
30年以上ドラムを叩いている私も、
まわりのプロドラマーたちも同様で
パッドとドラムはバランスよく練習しています。
是非、皆さんも、たかが練習パッドと思わず、
同じ楽器として考えて
日々のトレーニングに取り入れてくださいね。