ロックドラムを語る上で
避けては通れないドラマーは
数多くいますが、
このページでご紹介する
ジンジャー・ベイカー
も間違いなく、
そのうちの一人です。
ジンジャー・ベイカーは、
それまで常識としてあった
ドラムの形を壊し、
次々と新しいことを取り入れていきました。
現在のドラムシーンのスタートと
言えるドラマ-です。
このページでは、
そんなジンジャー・ベイカーについて
歴史と私的な思いを込めて書きたいと思います。
Contents
ジンジャー・ベイカー
本名:ピーター・エドワード・ベイカー
(Peter Edward Baker)
ジンジャーとは、彼の髪の色から
由来したニックネーム。
1939年8月19日 南ロンドン ルイシャム生まれ。
ジンジャー・ベイカーのドラムは、
16歳からになります。
それまでトランペットをしており
16歳で転向しています。
ジンジャー・ベイカーはロックドラムの
カテゴリーで紹介されますが、
実際にはジャズもかなり出来るドラマーで、
若い頃はジャズオンリーのドラマーでした。
ロックドラマーとしてのジンジャー・ベイカー
ジャズ・ドラマーとしてキャリアを
スタートさせたジンジャー・ベイカーですが、
彼が最も自分の個性を出せたのが、
『クリーム』
ではないでしょうか?
同時期に活躍していた
ジミ・ヘンドリックスのバンドと
比較すると面白い違いが分かります。
ジミ・ヘンドリックスのバンドは、
彼が全面に出ており、
ドラマーのミッチ・ミッチェルが
全く目立つことができませんでした。
クリームの場合は、3人の色がバランスが良く
それぞれが全面に出ることが出来ます。
これがジンジャー・ベイカーがドラマーとして
一つ頭が出ていたということでしょう。
私的には、ミッチ・ミッチェルのドラミングが
何倍も好きなのですが・・・
ドラムパターンもタイトで正確です。
この辺りはジャズドラマーとしての
匂いがしないのです。
ジャズドラマーとしてのジンジャー・ベイカー
様々な文献を読んでいると
ジンジャー・ベイカーは
かなりジャズをやってきたんだ
という内容の記事を見ます。
しかし、
『ジャズが叩けるロックドラマー』
のような印象が強く、おそらく
多くのジャズメンもそう思っている
と思います。
その原因は、輪郭がはっきりした
フレーズばかり多用するので
フレーズを切り貼りしているように
感じるからです。
ジャズメン特有の流れではない
と言いますか。
しかし、ライブを分析してみると
高度なテクニックはかなり使っています。
即興は流石にジャズ畑だなと思います。
ドラマーとして勉強はしておきたいものです。
ここではアートブレイキーと
ドラムバトルしている映像をご紹介します。
ツーバスとタムの多様
ジンジャー・ベイカーのドラムで
忘れてならないのが、
ツーバスとタムを多様するリズムパターンです。
ツーバスは右足は20インチ、左足は22インチ
と径を変えています。
これは、おそらく利き足の問題と
バスドラムにメロディックな要素を
持たせたいという思いからでしょう。
タムの多様もジンジャー・ベイカーの
特色です。
メロディーのリフと一緒にプレイしたり
ドラムソロでプレイしたりと
かなり多くのタムを回しています。
このように、
ジンジャー・ベイカーのドラムは
コピーしやすく、ドラム初心者には最適な
フレーズです。
好きな曲を1曲丸コピーするといいですよ。
私もクリームはコピーしました。
オススメです。