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譜面が読めないってどう?楽譜を理解した方がいい理由

ドラマーやパーカッションをやる人は、譜面が読めた方がいいのか? 読めなくともいいのか? この議論は昔からあるようで、その答えも人それぞれです。私の経験上、私は読めた方がいいと思っています。

ドラムやパーカッションをやる人は譜面に弱い傾向があります。これは楽器自体の特性があり、メロディやコードを奏でることが出来ないためです。初期のドラムの学習の段階では、スティッキングのバランスやスピードアップ、四肢の分解など、メロディやコード進行などをやる時間はありません。

ドラマーを志して体の動きを考えても、ドラム主体のトレーニングの時間は1日数時間必要ですから、よほど根気がないとピアノやその他の楽器をやる時間はないでしょう。しかし、やはり、ドラムだけでは解決できない問題が後々多く現れます。

特にプロフェッショナルを目指そうとする場合、譜読みは当たり前で、周りのプレイヤーも当然のごとく接してきます。やはり読めたほうが良いと思います。真面目にトレーニングに励んで居るドラマーは、リズムの読みはかなりできますので、あとはメロディラインとコードの勉強をすれば大丈夫です。

私の今までの経験は、高校生の時にドラムに触れそこからキャリアをスタートさせました。そのころは全く他の楽器をやっていませんでしたので、当然、4分音符すらわかりませんでした。学校での音楽の授業でやったなぁと微かな記憶がある程度でした。

その後、紆余曲折し、今では初見もヘッドアレンジした譜面も演奏が出来るようになりました。(もちろん、難しく時間を要する譜面も沢山あります。)こういった経験からどういう経路を通った、または今から初心者のドラマーが譜面に強くなれるのかを解説していきたいと思います。

まず、私がやったのはリズムトレーニングです。基礎段階のスティッキングやリズムパターンを教則本やビデオ、またはドラムスクールに行きながら、徹底的に体で覚えていきました。いわば英単語の丸暗記に近い学習の方法ですね。

当然ながら、自分が動かしたい手足という状態からほど遠い世界で、覚えたフレーズやリズムしか出来ない訳です。そういった感じで2,3年でしょうか? 過ごしていました。

その後は、曲丸ごと完全コピーをしていくのですが、それと同時に耳コピーを始めます。自分で採譜した楽譜が、市販されている楽譜と比べてどれだけ違うかということをチェックしました。これも英語学習のディクテーションと言われる学習方法と同じです。

このやり方は、聞こえてくる音型が正確になりますので、ぐっと力が付いたのを覚えています。このように教則本を目で見るトレーニングと体感するトレーニング、耳で聞き取るトレーニングを並行でやっていくと自然に譜面が強くなっていきます。しかし、ここまでの話はリズムの世界の話です。

ジャズの世界に足を踏み入れたときに一番困ったのが、初見演奏でした。ドラマー用に書かれた譜面ですと割と楽に叩けるのですが、ピアノの譜面はお手上げで、リズムと曲のサイズを確認してようやく演奏出来るレベルです

このようにリズムしか出来なくても、経験値によってかなりの曲が出来るようになりますが、イマイチ釈然とはしません。私の行なった方法は、幼児教育で行われているテキストを使用して、ゆっくり練習していきました。

その後は、バイエルなどのテキスト使用して練習を行いました。その際、付属のDVDなどを見ながらトレーニングしたり、YouTube などを利用したりしました。あくまでもドラムのための譜読みのトレーニングですので、ピアニストになるための練習量は必要ないですし、やるべきではありません。

もしあなたが、自分の楽器のために他の楽器にチャレンジしてみようかと考えるなら、ご自身の使える時間などを考慮に入れてやって下さい。一度面白味を感じるとどんどん止まらなくなるのです。

その後は、実際のジャズピアニストに師事し、コード理論のトレーニングとテーマを自由に弾けるトレーニングを並行して行いました。私的には十分な能力を得ることが出来ましたので満足しています。

ピアノを知ってからの私のドラミングはやはり違います。なぜならば、ピアニストの気持ちがわかるようになったからです。たまにアマチュアドラマーの演奏を見て感じる時があります。

『あ〜、この人はドラムしか知らないんだな』という事です。リズムしか知らない人のドラミングと満遍なく勉強した人のドラミングは全く違うのですこれからドラムを本格的にトレーニングしようと思っている方も、是非ピアノをやって下さい。

今すぐでなくとも構いません。数年後でも大丈夫です。きっと全く違う世界が見えますし、全く違うドラミングとなっているでしょう。

【管理人川端のまとめ】
・ドラマーやパーカッションをやる人も譜面は読めた方が良い。
・基礎段階はリズムトレーニングを徹底的に体で覚え込ませる。
・次は曲の丸コピーを行う。
・幼児教育で行われているテキストを使用してピアノの訓練を行う。
・ジャズピアニストに師事し、コード理論のトレーニングとテーマを自由に弾けるトレーニングを並行して行う。

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