ドラムに限らず初見演奏する場合、
なかなか思うように演奏が出来ずに悩んでいる方も多いでしょう。
私も長い間、コンプレックスがあり
ある種の恐怖を抱いていたことがありました。
このページでは初見が苦手な人のために
初見演奏での注意点や練習方法をど紹介したいと思います。
Contents
楽譜が苦手な人の特徴
ご存知のように楽譜は、左から右へと時間軸が存在します。
楽譜が苦手な人は、この時間軸が
頭に入っておらず目が泳ぐといった現象に陥ります。
つまりは
『譜面のあらゆる場所を見てしまう』
ということです。
左から右へとしっかり4分音符を感じ
読むということがスタート地点です。
次に様々な音楽記号が楽譜にありますが
これも読む順番は決まっています。
音楽記号は道路の標識と同じで、
奏者に道順を教えてくれるものです。
楽譜を読む順番
リピート記号
音楽記号で最初に登場するのが
『リピート記号』というものです。
リピート言われるものですから、
その空間を繰り返す役割を持ちます。
楽譜の中では回数が決まっており、
一番カッコ、2番カッコという記号を用いてその繰り返しを伝えます。
この演奏順は、A・B・C・D・A・B・C・E
という順番です。
D.C ダ・カーポ
次に登場するのが、D.C ダ・カーポという記号です。
『初めに戻りなさい』
という意味で楽譜の最初から演奏します。
コーダ
次に登場するのが、toCoda で、
『コーダマークに飛びなさい』という記号です。
この演奏順はA・B・C・D・E・F・G・H・A・B・C・D・I
という順番です。
D.Sダル・セーニョ
次に登場するのが、D.Sダル・セーニョという記号で、
『セーニョマークに飛びなさい』という意味です。
この演奏順番は、A・B・C・D・E・F・C・D・G・H
という順番です。
この様に、譜面は左から右へと進行し、
リピート記号、ダ・〇〇、コーダの順番に読む事で解決します。
例外はなく、ポピュラーミュージックに
関してはこの通りに進行して行きます。
譜面を渡されたら先ずドラマーはどうすればいいのか
ここからは私の経験則をお話しします。
先ず私は、青色と赤色のペンを持参し、
楽譜をもらったら、直ぐ
リピートとダ・カーポ、
ダル・セーニョ、コーダをチェックします。
リピート記号には赤色を使用し、
ダル・セーニョには青色を使用する
という具合に、色通しで
判断できる様に書き込みます。
そうする事で、わかりやすく
楽譜が読める様になります。
次に余白に、イントロ何小節、
Aメロ何小節、サビ何小節と書き込みを入れて
譜面を俯瞰しやすい状態にしておきます。
これだけで、ほとんどの方が
上手く読める様になります。
中には難しい譜割りがありますが、
出来なければ出来る範囲のテクニックはないか?
脳内で判断し、出来なければ、
ご自身のボキャブラリーが不足していると判断し、
リハが終わって練習して下さい。
市販のスコアを使う手もあります。
楽譜が読めなくとも、出版されている
完全コピー集を音源を聞きながら読んでいくのです。
そうすることで、
体感的に読めるようになります。
実際私の生徒にはこの方法で
譜読みがかなり強くなった人もいてオススメです。
以上が初見演奏の流れです。
その他、初見に強くなる方法
それは『鍵盤』です。
やはり鍵盤を練習する事は、
譜面が強くなる最もいい練習です。
やる事は簡単で、幼児教育で使用される
簡単な楽譜を練習するだけです。
譜面が弱い人は、いきなり
難しい譜面を練習せず、
誰でもわかる様な楽譜を繰り返して
やるだけでグッと力がつきます。
決して暗譜せず、読んだら次々に
お代わりをしていき、どんどん難易度を上げて下さい。
それと同時にドラム譜を読みこなせば
必ずヘッドアレンジの楽曲や直前リハの曲もできる様になります。
皆さん、勇気を持って頑張って練習して下さいね(^_^)
譜読みはあなたの音楽レベルを根底から底上げしてくれます!