このページでは、
『ドラムの楽譜の書き方』
についてまとまています。
Contents
楽譜を作成する必要性って何?
耳コピーなどで採譜する場合
極端に言えば自分さえ判ればいいわけですね。
しかし、バンドの演奏や
他のプレイヤーに代わったりする場合
自己流の書き方では
相手に伝えることが出来ません。
しっかりとした楽譜を作成する必要があります。
しっかりとした楽譜を
作ることが出来るようになると、
読譜力も備わっているわけですから
譜読みも早くなります。
練習課題をこなす過程で、
読譜力も育って行きますが、
きちんとした楽譜作りをする事で
そのスピードは格段に早くなります。
ドラムの記譜法
まずは記譜法から見て行きましょう。
ドラムは音階の無い楽器ですから、
通常の楽器で使う
『ドレミファソラシド』
といったものは存在しません。
いわゆるリズム譜と言われるものになります。
譜面は少々変わっていて
叩くパーツを示しています。
また譜面中に省略記号も登場してきます。
下に主な省略記号を書いておきます。
ライド・シンバル
CRASH クラッシュ・シンバル
H.H. ハイハット・シンバル
◯ オープン・ハイハット
+ ハイハット・クローズ
R 右手で叩く
L 左手で叩く
BD バスドラム
SD スネアドラム
Rim リムショット
T タムタム
FT フロアタム
五線譜によるリズム譜
譜面は下から数えて
第1線、第2線、第3線、第4線、第5線と呼び
その間を
第1間、第2間、第3間、第4間、第5間と呼びます。
上記の譜面は、第5線に
ハイハットまたはライドシンバルで表し
スネアドラムを第3間
バスドラムを第1間としています。
五線と拍子記号について
拍子記号
ドラムの場合、低音部記号であるヘ音記号を使用します。
4/4…4分音符を1拍と数え、1小節に4分音符が4つ入る。
3/4…4分音符を1拍と数え、1小節に4分音符が3つ入る。
2/4…4分音符を1拍と数え、1小節に4分音符が2つ入る。
6/8…8分音符3つ分を1拍と数え、1小節に8分音符が6個入る。
12/8…8分音符3つ分を1拍と数え、1小節に8分音符が12個入る。
2/2…2分音符を1拍と数え、1小節に2分音符が2つ入る。
楽譜中に出てくる縦の線は3種類
単縦線(Single bar)…1小節を表します。
複縦線(Double bar)…いったんこのメロディは終わりますよという区切り。
終止線(End bar)…この曲は完全に終わりという意味。
反復記号
初心者の人が譜面を読めない原因の
1つがこの反復記号になります。
反復記号の読み方も規則性があり
必ずリピート記号から読みます。
その次はダル・セーニョD.Sや
ダ・カーポなどのD.CなどのDがつく記号。
最後にコーダです。
A→B→C→D→A→B→C→E
強さの表記法
速さの表示方法は、
ポピュラーミュージックの場合
アメリカ式を用いて記載されます。
遅い← Slow Slowly Medium Fast VeryFast →速い
(弱)pianissimo – piano – mezzo piano – mezzo forte – forte – fortissimo(強)
以上を理解していれば
ドラムに関して言えば
譜面を書いたり読んだり
することには問題ありません。
しかし、音楽全般を考えた場合、
やはりドラムだけでは足りず、
他のメロディー楽器の理解が必要になります。