『手首のスナップ』と聞いて、
あなたはどんなことを思いますか?
ピンとこない人は以下のことを少しイメージして下さい。
野球選手やバレーボールの選手が
ボールを放すときの手首の動き、
または一般の人が手を洗ったとき
水を払うときの動きです。
この動きが
『手首のスナップ』
と言われるものです。
このページでは手首のスナップについて
解説しています。
Contents
ショットの正体とは?
ドラミングの場合、手首のスナップを
利用して叩くことを『ショット』と表現します。
このショットは、腕全体を動かし、
スネアドラムをヒットするまでの動きに相当します。
連続するシングル・ストロークや
ダブル・ストロークなどでは出来ない動きです。
主に、アクセントやバックビートで行われる動きです。
多くの初心者はこのスナップをマスター出来ずにいます。
もし、あなたがアクセントや
バックビートを打つ際、
このスナップが出来ていなければ、
ただちに研究することお勧めします。
なぜならば、このスナップで、
リズムのノリが変わってくるからです。
ショットのチェック方法
下記のチェック項目を見てください。
Step1
手首に紐が付けられているように想像してください。
その紐を上に引き上げるように腕を上げます。
手首が『への字』のように20cmほどあげます。
Step2
その紐が切られると想像し、スティックを振り下ろします。
この際に手首を上に挙げ、クルッと
回転させながらスティックを振り下ろします。
順番に書くと、
手首→肘→腕→手首→ヒット
ということになりますが、
この順番になっていないとしたら
ショットは出来ていないということになります。
この一連のモーションは、
スピードに関係なくできます。
初心者の多くは、このモーションが
理解できず、ただ打つということ繰り返します。
モーションが完成するには、
しっかりとした視覚での確認が必要になります。
トレーニング方法
私が学生のころやったトレーニングは
自分の目の前と右横に大きめの鏡を置く方法です。
他の人がみても綺麗さと言われる位に
チェックをしていきます。
ショットモーションが出来ない人は、
100%他のテクニックをマスター出来ていません。
逆にショットが綺麗な初心者は、
上達のスピードが格段に速いのです。
上手いドラマーは全員、動きが綺麗
よく聞くセリフに
『あのドラマーはヌケがいいね!』
ということを聴きますが、
これは一発のショットが綺麗ですから
全体的にシャープなグルーブが生まれます。
このテクニックは力を入れずに
大きな音を出すテクニックにも通じています。
力任せに大きな音を出そうとすると
フォームも汚くなっていきます。
ショットを利用した大きな音は
綺麗で、大きくても五月蠅く聞こえません。
プロでパワーヒッターと呼ばれる
ハードロックの人たちは、
決して力で打つのではなく、
しなやかな鞭のような動きで表現しています。
ですので、五月蠅くなく、心地よい
爆音サウンドを出しているのです。