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メトロノームの練習はテンポを気にしたほうがいい?

私はドラムに限らず
楽器の基礎トレーニング養成には
メトロノームを使用することを
推奨しています。

それは正確な
リズムを刻むためには、
どうしても必要だからです。
仮にメトロノームを使用せず
練習した場合、
自分のやりたいテンポしか
出来なくなり、
他の速さに対応が出来なくなるからです。

ドラムの指導をしている中で、
私は最低テンポから
最高テンポ(これは私が叩けるという意味です。)
を先ず示します。

中には、
そこまでの速さを
取得しなければならないのかと
驚愕してしまう生徒がいます。

なぜ、
こうしたことを行うかというと、
レッスンに通ってる位、
志が有る生徒でも
自宅での練習は、
自分の好きなテンポでしか
やらない傾向が有るからです。

そのため、私は漠然と
『大・中・小』
のテンポで練習することを
推奨しています。

今一番楽しく演奏できるテンポを
『中』とし、
とても1分以上は継続出来ない
テンポを『大』とします。

『小』は『中』の1/2程度を目安にします。

ほとんどの生徒は
『中』の練習で満足してしまい、
『大・小』をないがしろにします。

ファストテンポをやる意味は、
腕、肘、手首、指の総合的な力が上がります。

この場合は
ファストテンポに耐えうる筋力が付くと
言ってもいいでしょう。

正確には筋力だけではなく
器用さも高めてくれます。

スローテンポは、
本当にそのリズムの組み合わせが
マスターできるかチェック出来ます。

スローに耐えられずに
バランスが崩れる人は、
手足の順番の暗記が不十分で、
ただ単純に体が自動的に動いているだけなのです。

この『大・中・小』の
トレーニングは本当に効果的で、
オススメですから、
あなたのトレーニングに
是非取り入れてください。

中にはなかなか
思い通りにならずに悩んでいる人が
いるかもしれませんので、
私の過去のお話をします。

私も上記の通り、
自分で心地よいテンポばかり
の時期がありました。

私のやり方は
メトロノームを
ミドルテンポから
『5』ずつ上げる
機械的な方法を取りました。

このやり方はただ単純に、
運動能力を上げるだけで、
音楽的なものは全くありません。

ですが、
音楽的なものを考えていたとしても
腕や足が動かなかったら
話にもなりません。

まずは動ける手足を作り上げることです。

テンポに関しては
色々な考え方が有ります。

自らが目指すテンポには
遠く及ばないので、
今の自分に出来る
最良のテンポで演奏する
というの良い考えです。

しかし、
これはやはり、
自分の出来るテンポの範疇から
抜け出すことができませんから、
最良の演奏をしつつ、
テンポの底上げを行っていかねばなりません。

身体的欠陥がない場合、
ほとんどの人がテンポアップは可能です。

このテンポアップは現存している
ポピュラーミュージック、
ロック、ジャズなどです。

仮にとても人間ワザとは思えないような
速さのプレイを聞いた場合、
それが美しいと思うのか? 

または本当に手に入れたいと思うのか? 
を考えるようにしてください。

その速さがほしいと
感じるのでしたら、
やはりコツコツと
練習が必要でしょうし、
魅力が湧かなかったら、
平均的な『大・中・小』の速さを
身に付けるようににしてください。

下記のテンポは
私が若いころ
目標としたテンポ設定です。

参考にして下さい。

シングルストローク
4分音符  400
8分音符  350
3連符   280
16分音符 200
6連符   130

総じて言えることは、
私たちは良い演奏がしたいはずです。

そのための練習ですから、
欲しいテンポやフレーズがあれば
愚直に積み重ねていくしか方法がありません。

明日、明後日に目標まで
達成できるということはありません。

でも数か月後、
数年後、継続してきた人は、
その恩恵を受けますので、
楽しみに練習をされてください。

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