ドラムの練習は様々なリズムのパターンを習得します。
リズムパターンは、
曲の部品作りといったところです。
それだけでは完成せず、
その部品を色々組み立てて一つの塊に仕上げていきます。
このページでは、初めてドラムの
耳コピーをやる人の為にまとめています。
Contents
曲の演奏の方法はいくつかある
曲を演奏する場合、下記の方法があります。
①譜面を見ながらプレイする。
②曲を暗譜してプレイする。
③アドリブでプレイする。
譜面を見ながらプレイするという方法は
ある程度譜面に強くないと出来ません。
いずれは可能になりますが、
初心者は譜面を読む力が弱いので
後々やっていけば大丈夫です。
初心者にやっていただきたいのが
②の曲を聴き採譜しプレイするという方法です。
これは、基礎が理解できていれば、
少々わからなくても曲全体を覚えることが可能です。
譜面から入ると読めないストレスの方が
大きくなり挫折する確率が高まります。
③のアドリブはリズムトレーニングと①②を
並行していけば自然と出来るようになります。
耳コピーの手順
①用意するものは、紙と鉛筆またはペンです。
その紙に線を数本引き、小節が分かるように書いていきます。
②原曲となる曲を聞いて、
イントロ○小節、Aメロ○小節、
Bメロ○小節、サビ○小節と調べて
手書きの譜面に記入していきます。
③各メロディで使われている
リズムパターンを記入していきます。
④フィルインの場所、キメ、
シカケがある場合はその譜面を書いておきます。
以上で完成です。
ここではリピート記号やセーニョ、
コーダなどの音楽記号を一切使わない方法です。
いわば根性で曲の最初から最後までを採譜する方法です。
初心者の段階では十分効果があり、
最初から細部にこだわってコピーなどはしない方がいいのです。
この段階で、少し練習すればかなり
プレイが出来ることに気付くでしょう。
あとは練習のみです。
自分の採譜が正しいかチェックする!
今度は市販のスコアを用意します。
市販のスコアと自分のスコアを見比べてください。
相当間違っています。
それは当然で、この比較作業が
譜面の力をアップさせるのです。
最初から比べてみてください。
あなたが書いた譜面の場所は
市販のスコアではどんな書き方をしているでしょうか?
その作業を繰り返すだけで
ドラム譜に関しては完璧に読めるようになります。
以上が初心者の段階の耳コピーの手順になります。
この方法は譜面を俯瞰する力は
育ちますが、細部を読み取る力は育ちません。
完全コピーのススメ
次にやってほしい採譜の方法は完全コピーです。
英語の世界に『ディクテーション』という方法があります。
これは聞こえてきた英文を
一字一句完全に書き写す勉強法で、
ドラムもこれと同じ作業をします。
完全にコピーすることから、
そのエネルギーは膨大なものが必要になります。
ですので、
コピーする範囲は数小節に限られます。
その数小節を繰り返し繰り返し
聞き込んで採譜していきます。
採譜したフレーズは、
市販のスコアと比べても良いですし、
無ければ無いで、
そうやってコピーしたフレーズは自分の血肉となっています。
中にはとてもスピードが速くて
追いつかないといった人もいるでしょう。
そういった人はフリーソフトの
波形ソフトを使用することをオススメします。
波形ソフトは自分でスピードを
コントロール出来ますし、
ABリピートなど同じ範囲を
繰り返し聞くことが出来ます。
ちなみに私はスマホのアプリ
『Rec’n Share』
を使用しています。
以上の事を繰り返すと、
そのうち曲を聴くだけで自由に叩ける日が来ます。
そして、また難曲に出会い
コピーを繰り返すのです。
楽器の上達は いたちごっこと同じで
生涯続いていくのです。