このページでは、
『チェンジアップ』
というトレーニングを紹介します。
皆さんは、チェンジアップ
という言葉を聞いたことがありますか?
チェンジアップのチェンジとは、
『音符を変える』
という意味で、
アップは
『音符を増やす』
という意味です。
音符を減らすことが出来るため、
この場合は
『チェンジダウン』
という言い方をします。
1小節ごと4分音符、8分音符、
3連符、16分音符、6連符を入れていきます。
同じテンポなのにスピードが速まったり
遅くなったり感じることから
『アクセーレーション・コントロール』
という言い方もします。
Contents
チェンジアップの目的
チェンジアップの目的は、
どんな複雑な音符がきても
4分音符を絶えず感じることが
できるようにするためです。
『テンポキープ』
ですね。
リズムがハシる、モタるという
症状がある人は、
このチェンジアップの練習で
かなり改善されます。
スティックコントロールの面からも
絶大な効果がでます。
ドラムという楽器は
他の楽器と違って
『リズムパターン』
を学習します。
初心者の段階ではパターンを
繰り返し繰り返しトレーニングするのですが、
違うパターンをつなげると
途端に動かなくなる人もいます。
この原因はパターンの繰り返しに
身体が慣れてしまい、頭が働いていないのです。
例えばAというリズムを
学んだとしましょう。
このAを繰り返し練習し覚えたら
Bという毛色の違うリズムを間に入れてあげます。
再びAが叩けたら、このAはマスター
しているということが分かるのです。
A-A-A-A-A-B-A-A-A-A-B
しかし、Bを入れたあと
止まってしまったり、
テンポが乱れたりする場合は、
習得不足と考えて再度Aの練習が必要になります。
チェンジアップのトレーニングは、
こうしたテンポやリズムパターン
スティックコントロールなど
本当に応用が利く練習方法です。
チェンジアップの練習のコツ
練習のコツは、
遅いテンポから速いテンポまで
色々とやることです。
まずあなたがどれ位のテンポで
叩けるのかをチェックしてください。
4分音符の最大テンポ
8分音符の最大テンポ
3連符の最大テンポ
16分音符の最大テンポ
6連符の最大テンポ
例えば6連符がテンポ100が
最高値とすると、
6連符が含まれるチェンジアップ
の練習は最高テンポ100とし、
それ以下は全て出来るようにします。
テンポは年を重ねるごとに
上がっていきますから上限も上げていきます。
ポイントはそれ以下のテンポ全て
練習してみることです。
では早速練習していきましょう。
チェンジアップのトレーニング
4分音符と6連符
4分音符と6連符のチェンジアップの練習です。
先ほども述べた様に6連符の
最大値をまずチェックして、
そのテンポ以下を全てチェックしてください。
8分音符と6連符
8分音符と6連符のチェンジアップです。
これも6連符の最大値をチェックして、
そのテンポ以下を全てチェックしてください。
3連符と6連符
3連符と6連符のチェンジアップです。
これも6連符の最大値をチェックして、
そのテンポ以下を全てチェックしてください。
16分音符と6連符
16分音符と6連符のチェンジアップです。
これも6連符の最大値をチェックして、
そのテンポ以下を全てチェックしてください。
4分音符→8分音符→3連符→16分音符→6連符
4分音符→8分音符→3連符→
16分音符→6連符のチェンジアップです。
これは一般的な練習方法ですね。
6連符の最大値をチェックして、
そのテンポ以下を全てチェックすることは同じです。
6連符→16分音符→3連符→8分音符→4分音符
今度は6連符→16分音符→3連符→
8分音符→4分音符というチェンジダウンの練習です。
これも効果があります。
6連符の最大値をチェックして、
そのテンポ以下を全チェックすることは同じです。
全てが含まれているチェンジアップ・ダウン
4分音符から始まり、
6連符までのチェンジアップ、
チェンジダウン全てが含まれている
『アクセーレーションコントロール』の例です。
奇数と偶数の繰り返し
3連符→16分音符→6連符→16分音符
という奇数と偶数を繰り返し練習するタイプのチェンジアップです。