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ジャズドラムのソロは楽譜から入った方がいいのか?

ジャズドラムに限らず
ロックでもフュージョンでも
コピーという作業は非常に大切で、
コピーをすることで、
あなたのドラミングは
飛躍的にアップします。

しかし、
耳コピーが
出来るようになるには、
ある一定の時間が
かかることも事実で、
初心者の段階では
楽譜に印刷された
フレーズを片っ端から
練習した方が効果的です。

私もジャズドラムを
練習し出した頃は、
コピーに時間をかけず、
ひたすら教則本を
練習していました。

その後ようやく体が
動き出してからは、
耳コピーを始め、
自分の基礎力が
耳コピーによって花開く、
そんな感じの体験をしたものです。

しかし、耳コピーの難点は、
時間がかかるのです。
1小節をコピーするのに
1時間かかることも
ザラにあります。

コピー出来たからと言って、
それが実践で使えるには、
また練習時間が必要になります。

しかし、
耳コピーで掴んだフレーズは
忘れづらく、
自分の血肉としての残ることも事実です。

以前、
某有名音大の
サクソフォン・プレイヤーと
共演したときのことです。

彼は全くアドリブ出来ず、
リハーサルのときに
完全コピー集を持参し、
大きく楽譜を広げて、
リハを開始しました。

その曲は、
チャーリー・パーカーという
サクソフォンのレジェンドと
言われる人の完全コピー集でした。

リハをやりながら、
私はとても驚いたのです。

そのフレーズは
チャーリー・パーカーそのままで、
あたかもCDを聞いているようでした。

ミストーンもリズムの揺れも
全くCDと同じだったのです。

クラシック奏者の
基礎力というものを
垣間見た瞬間でもありました。

しかし、
リズムチェンジや
ヘッドアレンジの段階になると、

彼はお手上げ状態で、
全く出来なかったのです。

これは何を
意味しているのかというと、
楽譜だけに偏るトレーニングを
年単位で行うと、
自分自身から発する音色や
テンポ感など
習得できないことを
意味しているのです。

本当にもったいない
ことだと思います。

仮にクラッシックを
極めようとするならば、
それでいいかもしれませんが、
私の意見は、
『究極のものまね』
しか感じられなく、
自分の音ということから
かけ離れているのではないか
と考えます。

これは人それぞれの
価値観の違いですから、
どちらが正解ということは
ありません。

あくまでも同じ楽器奏者として、
完全コピーも
アドリブも両方出来た方が
いいというのが私の意見です。

以上の事から、
私はある程度の段階までは
テキストの訓練、
その後は耳コピー、
それからコピー集、
またコピーという具合に
交互に練習を重ねれば、
バランスの良い練習が
出来るのではないかと
考えます。

現在、
私が取り組んでいる練習は、
教則本的なアプローチの他に、
『採譜して答え合わせ』
という取り組みを行っています。

具体的な方法をお伝えします。

私は今、
フィリー・ジョー・ジョーンズという
ジャズドラマーのコピーを行っています。

フィリーはジャズを志す人ならば、
必ず通るドラマーです。

その曲は膨大な数にのぼり、
とても全部は不可能な数です。

しかし、
このフィリーのドラムソロを
10年かけて全て採譜した教則本に
出会うことが出来ました。

これは、
Custom Shop Canopusから
販売されている

『THE PHILLY JOE JONES
SOLO BOOK Drums』

という本です。

この本を発見したときは、
興奮したものです。

今私が取り組んでいる
やり方は、
そのソロ集に含まれている楽曲を、
youtubeでさらっと採譜し、
その符割が合っているか
答え合わせをするというものです。

もし間違っていたり、
聞き取れなかった譜面があれば、
その部分を重点的にトレーニングします。

この方法は、
まず『音』から入りますから、
楽譜だけの世界ではなく、
感覚的に掴め易いといった
特徴があり、
なにより、
コピーの数が早く、
習得できるフレーズが
多いのです。

もし、
あなたがソロの勉強を
したければ、
是非トライしてください。

飛躍することをお約束しますよ!

【管理人川端のまとめ】

・ジャズドラムに限らずロックでもフュージョンでもコピーという作業は非常に大切。

・コピーをすることで、ドラミングは飛躍的にアップする。

・初心者の段階では楽譜に印刷されたフレーズを片っ端から練習した方が効果的。

・耳コピーの難点は、時間がかかること。

・楽譜だけに偏るトレーニングを年単位で行うと、自分自身から発する音色やテンポ感など習得できない。

・完全コピーもアドリブも両方出来た方がいい。

・ある程度の段階まではテキストの訓練、その後は耳コピー、それからコピー集、またコピーという具合に交互に練習を重ねれば、バランスの良い練習が出来る。

・オススメのコピーの方法は、ソロ集に含まれている楽曲を、youtubeでさらっと採譜し、その符割が合っているか答え合わせをする。もし間違っていたり、聞き取れなかった譜面があれば、その部分を重点的にトレーニングする。

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