ドラムは他の楽器に比べると
生音が大きいのが特徴です。
しかし、演奏する場所によっては
小さい音も意図的に出さねばなりません。
ドラマーの中には、この音量が上手く
コントロール出来ないと悩んでいる人も多いようです。
このページでは、初心者と中級者に
分けて考えてみたいと思います。
Contents
初心者の各パートの音量を気にする
バンド経験があまりない初心者の人は
バンド全体の音量バランスより
自身の音量のバランスを気にした方がいいです。
初心者のドラムプレイでよく聞かれるのが、
『バシャバシャのシンバル』
『滅茶苦茶小さなスネアドラム』
というのがあります。
これはリズムパターンを演奏する際
右手でシンバルを思いっきり叩き
左手は弱すぎるといったことが原因です。
初心者の段階で、ドラムプレイをしっかりする場合は
スネアドラムを意識して叩くことが一番まとまるようです。
今まで何百人という初心者を見てきましたが、
このアドバイスでかなりバランスがよくなりました。
こうして少しずつ練習のコツを
覚えていきバンドをやっていってください。
次は、ある程度経験のある人が対象です。
イメージ通りに再現しようとすると失敗する
好きなドラマーのコピーをする場合
CDなどの音源を参考にすると思います。
しかし、実際バンドでプレイしても
音源(イメージ)通りにはいかず、
どうも納得いかない経験をした人も
いるのではないでしょうか?
これは当然のことで、レコーディング
された音源は、
ミキシングの段階で生の音と相当な乖離があります。
ですから、自分のプレイでは
バスドラムが小さいからといって、
力任せに叩くということはナンセンスです。
ですので、完全コピーを目指して
音源に近づけるという考え方はしないでください。
それよりも大事なのは、
会場による音量コントロールが問題になってきます。
演奏する場所を色々経験する
例えば、ライブハウスをメインに
演奏活動をしているバンドでは、
リハーサルでも音を大きく出します。
ギターやキーボードといった楽器は、
アンプの音量を下げればよいのですが、
ドラムの場合、奏法自体を変えて
音量を下げなければなりません。
しかし、大きな音を出すことに
慣れているドラマーは、
小さい音が出せないとうことがあります。
これは、ある一定の力でないと
コントロールが出来ないことを意味しています。
ライブハウスなどでは、
水を得た魚のような演奏が出来るのに、
小さいバーのようなハコでは
テンポキープすら出来ないという人もいるのです。
何を隠そうこれは私もそうで、
ライブハウスばかりやっていた頃、
バーでの演奏があったのですが
普段と全く違い身体が動かなかったのです。
この経験から、普段の練習も
ある一定の力加減だけではダメだと
思い知らされたことがありました。
逆に小さいハコに慣れてしまうと、
大きな音が出にくくなるという現象が起こります。
やはりこれは経験値を上げるしかなく、
爆音のバンドとアコースティックの
バンドを両方持ち練習することが一番のようです。
プロドラマーの人は色々なハコで
演奏しているいるので
ハコの大きさで一瞬のうちに力配分を行います。
音量コントロールにはスピードアップが効果的です
自分の限界のテンポを演奏する場合、
ある一定の力が必要になります。
毎日、毎日、スピードアップを
繰り返していくと、ある日突然力が抜ける日が来ます。
このフッと力が抜けるような感覚のとき
あなたのレベルが上がっています。
今まで難しいと思っていたフレーズが
いとも簡単にプレイ出来るという経験をします。
あなたの身体は完全に脱力を覚えてたのです。
このレベルになるまでは個人差があり
直ぐに次のスピードの壁が現れます。
何年経っても変化が見られない人は
限界スピードを超える為の練習をやっていないだけです。
今低迷している人は
単純にスピードを上げる訓練だけで、
音量も正確性も身に付きますから
是非やってみてください。