バスドラムをヒットした後、ビーターが
複数回ヘッドに当たる人がいます。
『ブルルル・・・』といった感じです。
これはバスドラムをミュートし
倍音をカットしている人は気にならないのですが、
ノーミュートの18インチのバスドラムや
ヘッド一枚のコンパクトドラムでは音のブレが目立ちます。
プロドラマーの中でもノーミュートを
使ったことのない人は、この症状が出ます。
このページでは、『ドラムビーターの跳ね返り』について解説したいと思います。
Contents
管理人川端の体験談
学生時代は主に22インチのバスドラム
を使用し練習、ライブを行っていました。
あるとき、ジャズバーにて
ジャムセッションに参加したときのことです。
そのお店のドラムは3点セットで、
バスが18、ハイタム12,フロア14,スネア14というサイズでした。
ジャズ用にチューニングされた
そのドラムはかなりのハイテンションで、
普段ロックドラムに慣れていた私は
『何? このドラム?』
と驚いたものでした。
案の定、マイペダルにも関わらず
全くと言っていいほど出来なかった思い出があります。
それからは18インチのバスドラに変え
全てのフレーズを練習し直したのです。
オープン奏法とクローズド奏法
バスドラムの踏み込み方には2種類あり
・オープン奏法
・クローズド奏法
があります。
オープン奏法はダーツを投げるような
イメージでプレート部分を『チョン』と打ちます。
一方でクローズド奏法は、プレートを
『ドン』と踏み込み、ビーターをヘッドに押しつけます。
ヒット直後に音がビビる人はほぼ100%
クローズド奏法だけで行っています。
理屈は分かっていても、
なかなかコツが掴みにくく
全てのプレイをクローズドで
プレイしている人も多いようです。
両方を使いこなせると様々な楽曲に広く
応用できますから是非マスターして下さい。
ここに複数のアイデアがあります。
どれかを選択しやってみて下さい。
プレートの位置を変えてみる
音のブレを起こす人の踏み方は
プレートの前面(チェーンの直ぐ近く)を踏んでいる場合が多いようです。
これは体重を掛けやすく初心者には
最適なですが、踏み込むという動作だけしか出来ません。
これが癖になると18インチや
ノーミュートのバスドラムで音が潰れてしまうのです。
そこで改善策として、
プレートの手前を踏んでみて下さい。
手前を踏むとビーターの遠心力が
伝わりますから、その力を利用して下さい。
これはスティック同様、リバウンドで叩けます。
クローズとオープンを比べてみる
音がブレる現象は、結局
『どのタイミングでプレートから足を離せばいいのか分からない』
ことを意味しています。
改善方法として、クローズと
オープンを叩き比べてみて下さい。
はっきりとしたポイントが分かるはずです。
ビーターがブレてもヘッドに
当たらなければいい訳ですから
どのようなタイミングでどの位の力が
必要かを見極めて下さい。
スプリングを外す
ペダルのスプリングを外す訓練は
普段クローズドの人は全くと言っていいほど出来ません。
スプリングを外し、ビーターの反動を
得られるようになるとオープンが容易になります。
このスプリング外しは
スネを鍛えるためにも効果があり、
ヒールダウン奏法の人もオススメです。
バディ・リッチやデニス・チェンバース
などのスーパードラマーがやっていますね。
コツとしては靴の中で足の指を
グーに握り込み『チョン』と叩くイメージです。
かなり辛いですが我慢です!
バスドラムを変える
バスドラムそのものを変えることもいい方法です。
オススメなのが18インチのバスドラム
やパール社のコンパクトトラベラーPCTK-1810BGです。
これらのドラムを使い普段やっている
フレーズをやってみて下さい。
スローでやろうが高速でやろうが
ブレずやれれば合格です。
出来なければ上記の例題を数ヶ月練習し
再びサイズの違うドラムで練習して下さい。
出来るようになると、22インチの
バスドラムがメチャクチャ簡単になりますよ。
オープンとクローズドはやはり
サウンドが全く違います。
ドラム本来の胴鳴りの音は
オープン奏法でしか表現できません。
是非、頑張って習得して下さいね♪