ジャズドラムに限らずロックドラムを
勉強する場合、一人で黙々と練習することが必要になります。
中には自分でトレーニングを
組み立てることが好きな独学派のドラマーもいたり、
スティックを始めて買ってすぐ
ドラムスクールや各専門教室に通う人もいます。
どちらの方がより良いドラミングに
繋がっていくのでしょうか?
このページでは、現在教室に通っている
レッスン生を長年見た経験から詳しく述べてみたいと思います。
Contents
多くのドラム教室を見た理由
私はかなり多くのドラムスクールの門を叩きました。
それは短期間にプロレベルに
到達したいと考えていたからです。
これはドラムを目にしたときから
『ドラム以外の労働はしない! 』
と半ば人生の選択をしたような
感覚からスタートしたからです。
その過程で通ったスクールには、
商業目的なドラムスクールであったり
実践の力もないのにドラム教室を
構えていたりするところもありました。
上手くなるために必要なものは?
しかし諦めずに数多くの
ドラムスクールの門を叩き、
本当の『師』という人に出会いました。
それから私のドラミングは飛躍的に
伸びていったのです。
でもこれは、ただ単純に良い師に
出会ったからではありません。
私自身の情熱と最高の指導者が合わさり、
化学反応がおこり実力が伸びていったのです。
逆にどちらかが足りなければ、
その反応は小さく、思った以上の成果は出なかったと思います。
ですので、もしあなたがドラムを
上手くなりたいと考えているならば、
誰かに師事することをオススメします。
上記でも述べた様に
同じジャズドラムやロックドラムを
学ぶスクールにも様々な形式があります。
あなたの今持っている情熱が
どれ位あるかで判断してください。
独学について
では今度は『独学派』について考えてみましょう。
独学が好みの人達は
自分の世界観を非常に大切にします。
オリジナルなリズム、コード進行、
メロディーなどです。
確かに今世の中にあるロックバンドや
ポップスのバンドでは、
素晴らしい曲や構成など沢山あります。
しかし、
ドラムの視点で考えるとどうでしょうか?
ドラマーは音楽家ですが、ある意味『技術者』です。
技術そのものが根底にあるのです。
私達が住む家を建てるのに
基礎工事と設計図が必要です。
ドラムも同様、技術に基礎と設計図が必要になります。
ドラムをスタートした場合、
比較的簡単な8ビートや16ビートが
すぐ叩けてしまいます。
なおかつ、同じ8ビートでも
メロディーが変わると
どんどん曲は増えていきますから、
あたかも自分の技術が上手くなったように思えます。
でも実際には同じ技術を使い回しているだけなのです。
新たな技術を吸収していないのです。
スクールに通う人達の特徴としては、
この技術の向上心が強く、
(悪く言えばテクニックに走る傾向があるのですが)
様々なスタイルの楽曲を
モノにしようと考えるのです。
私が考えるオリジナルとは、
ありとあらゆる基礎構築が終わった段階で考える領域
だと思っています。
ですので、『師』なる人を見つけ
愚直にその人から技術を受け継ぎ、
それを自分のオリジナリティに
変えていく。
そんな考え方をオススメします。
学び方について
世の中には、『他力本願』的な人も多く、
『これを使えば上手くなる』
『ここに通えば上手くなる』
などといった考え方をする人が少なくありません。
こういった人は
自分で考えようとせず、
すべて他人に依存します。
先生が与えてくれたものだけをやる、
自分が気に入ったものだけを選ぶ、
上手くならなかったら先生のせい。
こういう考え方をしている人は、
全てが『くれくれ君』です。
ドラムに限らず何をやっても出来ない人です。
もしあなたが志があり、
自分の『師』に出会えたならば、
是非自分で行動をお越してください。
そして『守・破・離』を常に考えてください。
芸事に限らず何かを成し遂げようと思っても
停滞する時期もあると思いますが、
是非がんばって練習して欲しいと思います。