カラオケや音響機器が
発達する以前は、
音楽業界は
ミュージシャンによる
生演奏が主でした。
次第に時代とともに、
生で演奏するスタイルが減り、
音楽産業も形を変えていきました。
ビッグバンドもその一つで、
昔はキャバレーや大ホールなどには
必ず専属のビッグバンドがあり、
あらゆる娯楽を
このビッグバンドの生演奏で
行なってきました。
今では、ほとんど、
そういった大きな会場はなく、
プロフェッショナルな
ビッグバンドも
限られた数しかありません。
アマチュアでも
年々数が少なくなり、
存続していても練習場所や
参加者の仕事の関係上
満足する練習ができません。
長年楽器を経験してきた人ですら、
こうした状況ですから、
ジャズを習いたての人には、
ビッグバンドでの演奏は、
本当に難しいと思います。
しかし、
一度ビッグバンドの魅力に
取り付かれると、
その豪華さは忘れることが出来ず、
リスナー、プレイヤーとして
もう一度味わいたくなってしまうのです。
そこで利用したいのが、
教則本の類のマイナスワンの
CDを利用したトレーニング方法です。
ビッグバンドの
マイナスワンCDは、
主にこれまで海外のCDが
メインでしたが、
このページで紹介する
リットーミュージックから
発売している
『はじめてのビッグバンド』は、
タイトル通り、
ビッグバンド未経験の人に
利用できるテキストです。
未経験者ばかりでなく、
ドラムを数年経験している人や、
ジャズのコンボバンドだけは
経験豊富な人にも
使用できる国内唯一の
教則本になっています。
著者の坂田稔さんは、
国内のプロフェッショナル・
ビッグバンド
『ニュー・ハード』の
ドラマーとして
大変なキャリアがあり
その経験則を
このテキストに記載しています。
この本は、
大きくパート1~3に
分けられており、
パート1が初心者用、
パート2が中級者用、
パート3が上級者に
分けられており、
その他、
ビッグバンドのスタイルの歴史、
特徴、ドラマーの役割など、
ビッグバンドに必要な
知識が網羅されています。
また各パートには
『聴いておきたいCD』として、
代表的なビッグバンドの
CDの紹介があります。
練習曲をマスターしたら、
CDを聴き、アレンジの違いや、
ドラマーの違いなど
直ぐに確認できます。
もう本当に至れり尽くせりの
教則本となっています。
パート1には初心者用として、
茶色の小瓶、
Cジャム・ブルース、
ナウ・ザ・タイムが
収録してあり、
初心者が練習しても
十分やっていける内容となっています。
この本の優れている部分が
譜面が実際に
プロで使われている譜面を
採用しているが挙げられます。
パート2には、
定番中の定番、
A列車で行こう、
ワン・オクロック・ジャンプ、
シング・シング・シング、
イン・ナ・メロウ・トーン、
アイ・ガット・リズムを
収録しています。
曲の紹介からアレンジャーの
アドバイスや演奏上の注意など、
本当に参考になりますよ。
パート3はチュニジアの夜、
枯葉、
キャラヴァン、
サマータイム、
ルパン三世を収録しています。
4ビート以外にも
アフロ・キューバンや
16ビートなど扱っているリズムも多彩です。
先ず練習方法として、
お手本となっている曲を
聴き込む様にしてください。
譜面はプロで使用しているものと
同じですので、
あくまでもチャートの役目です。
ドラムは完全コピーはありません。
自分なりのアドリブで
ソロなど展開しなければなりません。
かなりの基礎力がある人は、
譜面を見ながら練習すればいいですが、
初めての人やジャズ経験者でも
ビッグバンド未経験の人は
お手本となるプレイの完全コピーを
してください。
完全コピーをすることで、
ビッグバンドの
ニュアンスが掴めるはずです。
管理人川端のまとめ
・カラオケや音響機器が発達する以前は、音楽業界はミュージシャンにより生演奏が主だった。
・次第に時代とともに、生で演奏するスタイルが減り、音楽産業も形を変えていった。
・昔はキャバレーや大ホールなどには必ず専属のビッグバンドがあり、あらゆる娯楽をこのビッグバンドの生演奏で行なっていた。
・今では、ほとんど大きな会場はなく、プロフェッショナルなビッグバンドも限られた数しかない。
・アマチュアでも年々数が少なくなり、存続していても練習場所や参加者の仕事の関係上満足する練習ができない。
・一度ビッグバンドの魅力に取り付かれると、その豪華さは忘れることが出来ず、リスナー、プレイヤーとしてもう一度味わいたくなってしまう。
・リットーミュージックから発売している『はじめてのビッグバンド』は、タイトル通り、ビッグバンド未経験の人に利用できるテキスト。
・未経験者ばかりでなく、ドラムを数年経験している人や、ジャズのコンボバンドだけは経験豊富な人にも使用できる国内唯一の教則本。
・著者の坂田稔さんは、国内のプロフェッショナル・ビッグバンド『ニュー・ハード』のドラマーとして大変なキャリアがあり、その経験則をこのテキストに記載している。
・先ず練習方法として、お手本となっている曲を聴き込む様にする。
・初めての人やジャズ経験者でもビッグバンド未経験の人は、お手本となるプレイの完全コピーをすること。