ロックドラムを長年経験し、
さぁ、ジャズを始めようと、
ジャズドラムの
トレーニングを
スタートさせても
必ずつまづくところがあります。
それはジャズの
曲の構成を知らないことです。
ロックドラムでは、
曲を丸暗記して
練習したりした人は、
同様にジャズの曲を
丸暗記して挑もうとします。
しかし、
同じタイトルの曲なのに、
曲によっては全く内容が
違っていたりするのです。
それは、
ジャズ独特の構成を
理解していない為におこる現象です。
何を隠そう、
この私もその一人で、
ベースソロやドラムソロのあと、
なんで、
あんなにピタリと呼吸が
合うのだろうと不思議に
思っていた時代がありました。
そのうち、
構成のことが分かるように
なったのですが、
最初は分からないものです。
これも良い思い出です。
このページでご紹介する
リットーミュージックから
発売されている
『はじめてのジャズドラム』は、
ジャズを始めたばかりの人が
手に取るなら、
本当に役立つテキストです。
私も、
こんな本があったらなぁと
思ったほどです。
ではここから、
本の中身を見てみましょう。
この本は
5つのパートからなる本で、
ジャズで演奏される
パターン別に解説してあります。
導入部は基礎知識で、
ジャズの歴史から
ルール、コンピングなどが
紹介してあります。
ルーディメンツや
コーディネーションなどは
記載してありません。
こうしたテクニックは
出来て当たり前という
考え方からスタートしますので、
本当の意味での初心者は、
難しいでしょう。
ドラムを数年間
トレーニングし、
身体は十分動く能力が
身についていることが条件です。
パート1は
『基本フォームをマスター』
ということで、
スタンダードで
よく演奏される曲のうち、
AABAの構成のもの、
ブルース、ABABの曲が
紹介されています。
また構成ごとに、
おすすめのアルバムも
紹介されていますので、
参考例を探しやすいですね!
パート2は、
様々な構成の曲を
紹介しています。
ジャズの中には、
AABAの構成で、
最後だけが12小節になる
という変った曲があります。
これは、
知っておかなければ
対応できない曲です。
ドラマーは曲を知らなくても
何とかなってしまう
ものですが、
こうした変則小節の曲は
勉強が必要です。
本当に役立つ内容です。
パート3は、
難易度が高い
3拍子や5拍子の曲や
バラードの紹介です。
ジャズの曲の中には
4分の4だけではなく
色々な拍子が存在し、
なおかつ、
お客からのリクエストも
多いのです。
ここでは代表的な曲を
分かりやすく紹介しています。
最後は、
『覚えておくジャズナンバー』
ということで、
4拍子だけれども
譜面が難しいものや
キメのある曲などが
紹介されています。
紹介されているナンバーも
全てリズム譜になっており、
譜面が苦手な人も
読めるようになっています。
それからこの本は、
付属のCDが2枚付いています。
1枚はお手本、
2枚目はマイナスワンです。
マイナスワンは
最初の取り掛かりとしては、
非常に良いものですから、
ぜひ利用してください。
しかし、やりすぎると、
テンポ感が固定されてしまい、
他に応用が
利かなくなりますから、
ある程度練習したら、
ジャムセッションに
参加するようにしてくださいね。
この本は
本当にジャズドラムを
志す人は家に一冊は
置いておいて損はありません。
この本は改正されて
現在に至るのですが、
私は全て購入しています。
収録曲は下記の通りですが、
パートごと数十曲の紹介があります。
・枯葉
・ビリーズ・バウンス
・A列車で行こう
・オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
・オール・ザ・シングス・ユー・アー
・アローン・トゥゲザー
・聖者の行進
・チュニジアの夜
・イパネマの娘
・ブルー・ボッサ
・マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
・いつか王子様が
・テイク・ファイブ
・チェロキー
・四月の想い出
管理人川端のまとめ
・ロックドラムを長年経験し、さぁ、ジャズを始めようとジャズドラムのトレーニングをスタートさせても必ずつまづくところがある。それはジャズの曲の構成を知らないこと。
・ジャズの曲を丸暗記して挑もうとしても出来ない。なぜなら同じタイトルの曲なのに、曲によっては全く内容が違っていたりするから。これは構成を知らないから。
・導入部は基礎知識で、ジャズの歴史からルール、コンピングなどが紹介している。
・本当の意味での初心者は、難しく、ドラムを数年間トレーニングし、身体は十分動く能力が身についていることが条件。
・パート1は『基本フォームをマスター』ということで、スタンダードでよく演奏される曲のうち、AABAの構成のもの、ブルース、ABABの曲が紹介されている。
・パート3は、難易度が高い3拍子や5拍子の曲やバラードの紹介。
・最後は、『覚えておくジャズナンバー』ということで、4拍子だけれども譜面が難しいものやキメのある曲などが紹介されている。