ハードロックと聞くと皆さんは
どんなことを思い描くでしょうか?
同じロックなのに何が違うのでしょうか?
ここでは簡単ですが解説したいと思います。
Contents
ハードロックの始まり
ハードロックは1960年~1970年代
にかけて確立したジャンルです。
主にイギリスのロックバンド、
『レッド・ツェッペリン』
『ディープパープル』
などから広がっていったスタイルです。
ドラミングも右手を8分音符で
刻むスタイルから
4分音符にするパターンに変化していきました。
8ビートの8分音符のハイハットや
ライドシンバルを4分音符にすることで、
まずスピードが格段に速くなります。
通常8ビートで演奏できるテンポは
上限が180位でいっぱいになります。
初心者ですと140も叩けないかもしれません。
しかし、4分音符にすることで、
音符の数が減るわけですから、
更に速く叩くことが可能になります。
初心者でもテンポ250は簡単に叩けるはずです。
また4分音符にすることで、
ラフさとワイルドさが強調されますから、
曲調にも良く合い、
ハードロックの定番として広く広がっていきました。
その後は、より重い雰囲気を出すために
ギターによって『リフ』と言われる
反復フレーズを取り入れるようになりました。
その名称は『へヴィーメタル』と
言われるものですが、
ハードロックの1種として考えても差し支えありません。
その後も変化を遂げ、重低音の
金属的なサウンドに特化していき、
ハードロックは様々なサブジャンルを
生むことになります。
スラッシュメタル、デスメタル等などがそうです。
しかし、ドラミングの本質は全て同じで、
同じ筋肉運動を必要とします。
なかには超高速なスタイルの
ジャンルもありますが、
初心者の段階ではここに上げた例題が出来れば大丈夫です。
ハードロックの例題
①②あたりは余裕でこなせたのではないでしょうか?
しかし、③あたりから
右手が右足につられる現象が出てきます。
私の教室の生徒で初めてこのパターンを
練習する人は、たいてい失敗します。
この原因は、通常の8ビートの8分音符と
右足のバスドラムが一致しているパターンだからです。
一方、右手が4分音符のパターンは、
4分音符の裏拍にバスドラムを入れないといけないため、
今までの8ビートに慣れた人であれば、
難しく感じるためなのです。
この練習も慣れで解決します。
ゆっくりとしたテンポから
少しずつテンポアップを行ってください。
次第に出来るようになりますよ。
では今度は、右手をライドシンバルに移します。
ライドシンバルに移したら、
左足も4分音符で踏みます。
その際はヒールアップで歯切れの良い
『チッ』というサウンドを出すようにしてください。
ハイハット、ライドシンバル両方で
マスターできたら、
4小節おきにフィルインを入れてみましょう。
ハイハット3小節→フィルイン1小節→
ライドシンバル3小節→フィルイン1小節
といった感じで行います。
コーディネーション
ここまでが4分音符パターンの練習方法でした。
ここからはさらに磨きをかける為に
『コーディネーション』を行います。
コーディネーションとはいわゆる
『四肢の分解』の練習です。
以下の譜面を見てください。
先ずやり方としては、
①右手だけ
②左手だけ
③右からの交互打ち
④左からの交互打ち
それぞれに対して左足のハイハットは、
①なにもしない
②4分音符
上記のトレーニングをテンポ120ほどで、
1回3分ほど行ってください。
効果テキメンで、
手足が自由に動けるようになりますよ。