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ドラムが下手、上手ということの考察。基準ってある?

ドラム 下手

物事の線引きに『合格』『不合格』という言葉があります。

これはある一定のレベルならOKだが、
それ以下なら駄目ということを意味しています。

一方で、『上手』『下手』という言葉がありますが、

これは線引きが曖昧で数値化出来ない
ものに用いられます。

その他、『おいしい』『まずい』などもありますよね。

音楽の世界では『上手い』『下手』という表現を使い、

そのプレイヤーのレベルを表現します。

ここでは、この『上手い』『下手』
について考えてみたいと思います。

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Contents

『上手』『下手』の使われ方

ドラムに限らず他の楽器や芸事など
初心者は全く出来ません。

このころのレベルを上手い・下手で
表現するなら『下手』ですよね。

しかし、しばらく練習を重ねると、
回りから『随分と上手くなったねぇ』と言われます。

決して

『下手だけど少しレベルが上がったね』
とは言いませんね。

(言う人はいるかもしれません(笑))

これは何を意味しているかというと

比べる対象があり、その基準から
自分の好みに近づいているかを判断しているのです。

ですから、もっとレベルが下の人から
見ると『上手く』見えるのに対し、

レベルの上の人から見ると『下手』に見えるのです。

『合格』『不合格』の使われ方

入試などはこの合否を出して、
その人のレベルを判断します。

70点で合格ギリギリの人もいれば、
69点で不合格の人もいます。

曖昧な線引きはなく、きっぱりと白・黒が付けられます。

こうした合否判定ができるメリットは、
あらかじめ対策が立てやすく、ゴールが分かりやすいのです。

デメリットとしては、

点数を追いかけるメッソドが生まれ
誰がやっても同じ思考回路になるということです。

受験などはその典型例と言えます。

だれがやっても同じように解答でき、
ゼネラリストを生産しやすくなります。

音楽や芸術の世界は数値化出来ない

芸術の世界は、学校の授業はありますが
受験にはありません。

音大受験や芸大受験などは、数値化とは違います。

仮に数値化できるメッソドがあり、
受験で音楽が必須科目だったら、

この世は素晴らしいテクニックを使える
プレイヤーがゴロゴロ増えるでしょう。

しかし、どの演奏を聞いても皆同じという
結果になることは明らかです。

音楽や芸術の世界は『主観』が全てです。

その人にとって好みであるかどうかで決まります。

ただこうやると、漠然としているので、
最低限の『上手い』基準を述べると、

・リズムキープが出来る。

・音量のバランスが理解できる。

・周りの音を聞ける。

・瞬発的な判断でリズムチェンジが出来る。

・譜面を見て瞬間的に音に変換できる。

・ある程度のテクニックやスピードに対応できる。

・ジャンルによる得手不得手がない。

こうしたことが挙げられます。

結局最後は自分の判断

このように数値化できないものは、
ゴールがありません。

したがって、最後はその人の判断になります。

『これ位できたらいいや!』
と思えばそれ以上、上手くなりませんし、

『全然だめだ』と思い続ければ、
一生上手くなり続けます。

あなたはどっちがいいですか?

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