レッド・ツェッペリンと並ぶ
ブリティッシュ・ロック界の雄
『ディープ・パープル』
そのドラマー、イアン・ペイス。
・徹底的に訓練されたルーディメンツ
・高速ストローク
・シンバルレガートの応用
など当時のハードロックドラマーが
持っていない要素を取り入れ
世界中のハードロックドラマーに影響を与えてきました。
このページでは、そんな
『イアン・ペイス』
について私的な思いを綴ってみたいと思います。
Contents
イアン・ペイス
本名:イアン・アンダーソン・ペイス
(Ian Anderson Paice)
1948年6月29日 イングランド・ノッティンガム生れ
イアン・ペイスの父親はピアニスト
ということもあり、
幼少の頃から音楽が身近にあった環境でした。
5,6歳から父の影響でビッグバンドを
聴くようになりリズム感覚がついて行きます。
ロックに傾倒し出したのは兄の影響で、
本格的にドラムに取り組みだしたのが
15歳に入ってからということです。
遅く始めた人も練習次第でこうした
テクニックを身につけることができます。
勇気をもらえますね!
ディープ・パープルのドラムへの参加は
新聞広告のオーディションで
当時から目が悪いイアン・ペイスは
読譜が弱く、手数の多さをアピールしたそうです。
初心者用ドラム教則本にBURN??
私がイアン・ペイスを知ったのは
初心者用のドラム教本でした。
高校生で、ほんの8ビートを覚えた頃です。
その課題曲は、ディープ・パープルの
『BURN』でした。
BURNはテンポ190ほどの曲で
到底初心者には無理な曲です。
おそらく出版社もディープ・パープルを
載せておけば売れるくらい思っていたかもしれません。
自分なりに練習を開始しましたが
全くやり方が分からず
当然のごとく、当時は挫折・・・
(当たり前ですよね)
しかし、いつか絶対叩いてみせると
奮い立った思い出があります。
当時は今のように映像が無かったので
レコード、VHSビデオのライブ映像を参考にしていました。
数年後、そうした努力もあり
BURNを演奏するという夢は叶います。
イアン・ペイスのドラミング
イアン・ペイスのドラミングの原点は
ビッグバンド・ジャズです。
そのためシンバルの使い方や
ロールなど当時のロックドラマーと違います。
(もちろんやっている人はいますが)
イアン・ペイスは左利きのドラマーで
セットを逆にし
グリップはマッチド・グリップで
人差し指と親指でホールドするスタイルです。
あらゆるルーディメンツの基礎を
ドラムに取り入れています。
そして、なんと言ってもあの速い
シングルストロークですね!
手首とフィンガリングを合わせた
ストロークをします。
ロック系のシングルストロークを
演奏したい人は是非参考にして下さい。
百聞は一見にしかずですので
動画をチェックしてみましょう!
譜面が弱いと思っている人へ
イアン・ペイスは極力譜面を元にした
バンドを嫌います。
またレコーディングも嫌いらしく
セッション・アルバムには極力参加しないそうです。
譜面が弱いというのもあると思いますが
おそらく、プレイヤー同士の
掛け合いを重視しているからと判断しています。
譜面があると手足が拘束され
自分の思いが出ないタイプのドラマーなのでしょう。
譜面があって自分が出せない人は
イアン・ペイスのスタイルでドラミングをやればいいと思います。
その他のテクニックは死ぬほど練習が必要ですが・・・
沢山のジャンルを聴く必要性
イアン・ペイスは自身がビッグバンドに
多大な影響を受けたと語っています。
そして、若い世代のドラマーに様々な
ジャンルを聴くように推奨しています。
サウンドはもちろんですが、
思想も大好きなドラマーです。
50年前の作品になってしまった
イアン・ペイスのドラミングですが、
やはり押さえておくべきロック・ドラマーです。
オススメの動画
定番BURN!そのシングルストローク、出来ますか?
ライブ!
2:50あたりからイアンのソロが炸裂しますよ!(かっこいい♪)
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