ジャズドラムでは通常のスティック、
ブラシの他にマレットを使う場合があります。
しかし、スティックのように頻繁に使う
ものでもありません。
しかも、その種類の多さに初心者の方は
どれを選んで良いか迷うようです。
このページでは、マレットの選び方
と私の経験則を述べてみたいと思います。
Contents
マレットの本来の目的
マレットは本来、打鍵判楽器用に
作られたバチを言います。
打鍵判楽器とはピアノと同等の配列がある音板を叩く楽器です。
代表的な打鍵判楽器として、
シロフォン、マリンバ、グロッケンシュピールがあります。
その他、ティンパニでは複数のマレット
を使用し、音色の変化を出したりします。
ドラム専用のマレットはなく、
上記の楽器用に作られたマレットを選びます。
ドラムセットでの使用
ドラムでマレットを使う場合は、
ほとんどがジャズのバラード調の曲が多く
ある一定のリズムを演奏するというより
曲間を埋めるような演奏をします。
私はドラム用に書かれたマレットの
教則本を見たことがありません。
もしご存じの方は教えて下さい。
マレット奏法は、よりパーカッション的
な叩き方で、ドラマーのセンスがモロに出ます。
その他の奏法としては、シンバルロール
が一般的です。
スティックに比べて、音の広がりがあり
抽象的な雰囲気を醸し出します。
マレットの選び方
マレットを選ぶ際に見ておくべき
ポイントが2つあります。
・柄（握る部分）
・ヘッド
です。
柄（握る部分）
柄（握る部分）の材質には木製のものと
プラスティック製のものがあります。
材質にはヒッコリー、オークなど
スティックと同等なものが使われます。
長さはどれも同じようですが、太さに
関してはかなりバラバラです。
一般的な選び方としては、握った感じを
チェックすると思います。
しかし、マレットはスティックに比べて
比重が全く違います。
ですので、スティックと同じように
握っても同等のテクニックが出来ません。
私の場合、シングルストロークと
ダブルストロークをやってみることにしています。
両方をやってみて、違和感なく
演奏出来るマレットを選択します。
ヘッド
ヘッド部分の芯も様々な材質が使われています。
代表的な材質は硬質ゴム、フェルト、
毛巻きがあります。
ドラマーによっては、シンバルとタムを
別のマレットで使い分ける人もいますが、
私の場合、シンバルロールもタムも
一つのマレットで使います。
その場合、フェルトタイプが一番いいように思います。
ただしフェルトの場合は直ぐに解れてきます。
これは仕方ないので消耗品と割り切って下さい。
マレットとスティックを同時に使いたい場合
通常、マレットとスティックは使う
場面が違い、持ち替えも容易です。
しかし、中には持ち替えが出来ない程
複雑な曲をしたりするかもしれません。
そんな場合はマレットとスティックが
ドッキングしてある商品をオススメします。
ヴィック・ファースの『VIC-SD6』
という商品です。（上の写真のマレットです。）
色々なドラマーのライブをチェックする
マレットを購入しよう楽器店に赴き
試奏しようとしても
マレットは傷が付きやすく
試奏できない場合があります。
そうした場合はジャズドラマーのギグ
を見て、どんなマレットを使っているか見て下さい。
長年やっている人ですと、マレットの
選択も間違いありませんから参考になると思います。
是非、皆さんも良いマレットを選び
演奏を楽しんでくださいね。