ある日突然バスドラムが踏めなくなる。
こうした現象が起きる場合があります。
昨日までは出来ていたテクニックが
急に出来なくなるといったものです。
このページではその原因と対策について
考えていきたいと思います。
Contents
バスドラムが踏めなくなる原因とは?
様々な要因が考えられますが、
自身の経験や生徒の原因などから
下の3つに分類されます。
・練習不足
・機材の違い
・身体の損傷
練習不足によるもの
これは急に踏めなくなるというよりは、
もともと脚力が無い状態ですので、
踏めなくて当たり前のことです。
身体に痛みなどが無い場合、
練習によって脚力が付いていきますから
練習量を増やすことで解決していきます。
機材の違いによるもの
ライブハウスなどで設置してある
機材を使用する場合、
ペダルのバネやビーターがかなり違うものがあります。
その場合、今までトレーニングしてきた
フレーズが出来なくなります。
この解決方法は、以下の方法で解決します。
自身のコントロールしやすい重さや硬さに調節する。
自分のものを持ち込む。
身体が損傷している場合
真面目に練習していて急に
動かなくなる場合、だいたいこの問題です。
バスドラムを踏み込むためには
足全体の力が必要なのですが、
足首と太腿に損傷が出て動かなくなる人が多いようです。
足首
足首の場合、手首の腱鞘炎と似ていて
大抵は『間違った奏法』を行っているパターンです。
しかも、その間違ったパターンで
スピードを上げようとしますから、
余計に足首に負荷がかかりダメージが大きくなります。
間違った奏法をリセットするには
かなりの時間がかかります。
解決方法は、正しいフォームで、とにかくゆっくり練習を重ねて下さい。
その際、スピードのことは忘れて、
綺麗に踏み込んでいくことを考えて下さい。
もし、痛みなどが発生している場合は
整形外科での受診をして下さい。
そこで、ドクターに詳しい説明を行い、
具体的な治療方法を相談するようにしてください。
太腿
太腿が原因で足が動かなくなるパターンも多いですね。
太腿には表と裏の障害があり、それぞれ
解決方法が違います。
太腿の表は『大腿四頭筋』と言われる
筋肉群で4つの筋肉の塊です。
ここは筋肉の中でも最も大きく力を発揮するのですが、
ここの筋肉が疲労しているとバスドラムが上手く踏めません。
普段は立ち仕事などで、
大腿四頭筋を良く使っている方などは、
練習の際、疲れが残っている場合があります。
また普段から筋トレをやっている方も
慢性の疲労になっていますので上手く踏めません。
この解決方法は、しばらく
休んであげることで解決します。
太腿の裏は、
ハムストリングスと言われる筋肉群で、
大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の
3つの筋肉から成り立っています。
実はこの3つがヒールアップ奏法の
バスドラムコントロールに非常に常用になっているのです。
(ヒールダウンは関係ありません)
中でも大腿二頭筋は、
ヒールアップのコントロールには欠かせない筋肉です。
スポーツの世界では、
このハムストリングスの損傷は回復が難しく
一度癖になってしまったら
何度も痛みが出るとして重要視している筋肉です。
解決方法としては十分な休息と適切なストレッチです。
痛みがでるなどしたら、
整形外科や鍼灸院での治療も
考えるようにしてください。
スネの筋肉
スネの筋肉は『前脛骨筋』といわれる
筋肉で、ここはヒールダウンを使用している人に多く現れます。
ヒールアップに比べて使われる筋肉が小さいので
疲労度も早く、長時間のトレーニング
には向かない筋肉です。
ここに痛みが出指したら、
ヒールアップに変えるなどして、
使う筋肉を変えてあげると、
疲労度は治まってきます。