ドラムペダルは、ドラムをスタートさせた人ならば、スティックの次に購入するパーツです。ドラムメーカー各社から様々なタイプのドラムペダルが発売されていますが、どれ一つとして同じ感覚で踏めるペダルはなく、最初のペダルをずっと使い続けている人が多いです。
私は、ドラム機材を購入することも好きなので、収入の許す範囲でペダルやシンバル、スネアを購入してきました。普段の練習では、パール、DW、TAMAなど色々組み合わせたりしますが、ペダルに関してはやはり最初に購入したヤマハ製の踏み心地がよく、ライブではヤマハ製ばかり使用しています。
各社色々な工夫を取り入れ、ドラマーの心をくすぐろうと懸命に企業努力を重ね、現在販売しているドラム機材はどれを選んでも間違いありません。最後はあなたの好みというわけです。構造や材質は全くかわりませんから、メンテナンスやセッティングなどは共通で行えます。
昔のペダルに対して現在のペダルで大きく変わった点として挙げられるのが、『アンダープレート』です。アンダープレートとはペダルの底の部分にある鉄の板なのですが、80年代位まではあまり見かける事がありませんでした。
アンダープレートがあるとないとでは何が違うのでしょうか? これは安定性から来るテクニックの違いがあります。アンダープレートが無いタイプですと、体重乗せた分だけペダルが沈むのに対して、アンダープレートが有る方はがっちり固定してしまいます。
両者とも微妙な違いが出てしまい、昔ながらのドラマーはアンダープレートを嫌がる傾向です。若いタイプのドラマーはアンダープレートが好きなようです。しかし、練習によって慣れが出てきますので、時間をかけて練習してください。
足を踏み込む部分を『フットボード』といい、丸い凹凸や溝が横に入ったり縦に入ったりするものから、なにも加工していないものまで様々です。凹凸や横に溝が入った方はパワーが出やすく、縦に溝が入ったタイプや何も加工していないタイプはスピードが出しやすくなります。これも練習次第で解結しますので、どれを選んでも大丈夫です。
問題はビーターですが、ビーターは材質でかなり重さが変わってきます。よくパワーを出すためにウッドビーターを購入するという人がいますが、確かに大きい太い音が出るのです。しかし、バンドが変わり他のジャンルでは使えず、また元に戻すということを繰り返す羽目になります。
ビーターの交換によって音色を変えるということはあまりオススメしません。それよりも一つのビーターを決めたら、それで太い音、繊細な音を訓練してください。そっちの方がずっと大切です。
ビーターの長さについてですが、長めにセッティングすると、遠心力が働き、重くなります。その分小さいプレイが出来なくなるますので、私のオススメは、22インチのバスドラムのセンター位置に来るのがオススメです。
これで、18インチのバスドラムをプレイすると、打面の上部に当たってしまいますが、これも訓練次第で出来るようになります。短くセッティングすると、ビーターの根元がバスドラムに刺さり破けてしまいますから注意してくださいね。
ペダルのメンテナンスで重要なのは、スプリングの劣化とベヤリングです。スプリングは数年は大丈夫ですが、ライブ中に切れたりする場合もありますから、私は1年に1回は交換しています。ベヤリングはライブ前には潤滑油をかけ滑りを良くしておきます。あとは細目に掃除をすることでしょう。
ツインペダルの場合も根本的には同じですが、非利き足の場合はコントロールがむずかしいので、スプリングの調整を何度も行い、利き足同様に動かすことが出来るフィッティングを何度も試行錯誤して下さい。
【管理人川端のまとめ】
・ドラムメーカー各社から様々なタイプのドラムペダルが発売されているが、どれ一つとして同じ感覚で踏めるペダルはない。
・現在販売しているドラム機材はどれを選んでも間違いない。
・構造や材質は全く変わらないので、メンテナンスやセッティングは共通で行える。
・アンダープレートが無いタイプは、体重乗せた分だけペダルが沈むのに対して、アンダープレートが有る方はがっちり固定する。
・足を踏み込む部分を『フットボード』といい、丸い凹凸や溝が横に入ったり縦に入ったりするものから、なにも加工していないものまで様々。
・凹凸や横に溝が入った方はパワーが出やすく、縦に溝が入ったタイプや何も加工していないタイプはスピードが出しやすくなる。
・ビーターの交換によって音色を変えるということはあまりオススメしない。
・ペダルのメンテナンスで重要なのは、スプリングの劣化とベヤリング。
・スプリングは数年は大丈夫だが、ライブ中に切れたりする場合もあるので、1年に1回は交換したほうがいい。
・ベヤリングはライブ前には潤滑油をかけ滑りを良くしておく。
・ツインペダルの場合も根本的には同じだが、非利き足の場合はコントロールがむずかしいのでスプリングの調整を何度も行うこと。