私はドラムに限らず楽器やその他の芸事、スポーツは必ず練習時間が必要だと考えています。これは当然のことなのですが、中には言い訳をし練習時間がないから上手くならないのです。と訴える人もいます。
スクールに通っているにも関わらず、練習パッドすら購入しない人もいます。色々な人がいますから致し方ありません。パッド等は持っているが持っているだけで、自宅で練習せず、スクールに通うだけで上手くなると思っている人もいます。
ピアノのCDを聞くだけで、ピアノが弾けるようになることはないというのはわかっているはずです。 英語を聞いたら英語が話せるということもあり得ない話です。全ては時間と引き換えに練習や勉強をするしか欲しいものを手に入れられません。
初心者の人から、一体どれ位練習をしたらよいかと質問を受けることがありますが、そもそもその人にとってゴールが違いますから、一概には言えません。しかし、多くの人は『凄い』と言われる状態を目指します。いわゆるプロと呼ばれるレベルです。実際、そこまでは言っていないという人でも、本当はそのレベルまで行きたいというのが本心でしょう。
そういったレベルになるには、1日数時間、それを年単位必要になるわけで、こうした事実を受け入れることからスタートします。練習をしないと上達しないという認識をもって初めて、その人の楽器人生が始まるのです。
しかし、いくらモチベーションが高くても、仕事が忙しかったりする場合、なかなか思うように時間のやりくりが出来ません。これはほとんどの社会人の方の悩みかもしれません。では、その解決法が単純に睡眠時間を削るということで、時間を確保すればよいか? というとそう単純でもありません。
私も以前時間の配分が上手くいかず、どうやったら練習時間を確保できるかを考えて実践していた時期がありました。試行錯誤するうちに、何もドラムセットに座らなくても出来る練習方法は沢山あることに気付いたのです。
例えば、通勤中、電車やバスなどでは、音楽を聴きながら通勤します。ただ聞くだけではなく、A→Bリピートを設定し、電車やバスの中で採譜を行います。または、マスターしたい曲のテンポをメトロノームで鳴らしながら、歌ってみたり、ちょっとした空き時間に耳の訓練が出来ます。
電車の中でつり革を握ったら、その逆の手を握ったり、開いたりすることでフィンガリングの練習が可能になり、つま先を上げ下げするだけでヒールダウンの練習が出来たりと様々な事が可能になります。
実際、ドラムセットや電子ドラムに座る時間が30分しか取れなくとも、細切れの時間を活用すれば、いとも簡単に2,3時間はドラムの事に集中できます。要はどれだけ情熱をもってドラムをモノにしたいかだと思うのです。
私はよくトレーニングパットを公園の街灯の下で練習していたのですが、警察官の方に職務質問を受けたことが数回ありますし、川の防波堤で練習していた時などは、突風でセット自体が川に流されたりした経験もあります。
休日は、アルバイト代を全てリハーサルスタジオにつぎ込み、毎月6万~8万も支払っていた時代もあります。全てドラムが上手くなりたいと思う一心でやってきたことです。
この好きな気持ちが強ければ強いほど、上手くなるでしょうし、まさに比例して上達していくのです。実際、プロになるためには何時間必要? という質問は、とにかく自分の時間が許すだけ費やすこと。そういった回答が正解かもしれません。
上記の様に寝ても覚めてもドラムしか考えられない人は、練習時間がとれないという悩みはほとんどなく、いかに生活の中にドラムを取り入れようかということばかり考えてしまいます。これがアマとプロの違いではないでしょうか?
皆さんも、どれだけドラムが好きか自問自答すれば、自ずと自分が出来る練習時間というもが分かるようになりますよ。
【管理人川端のまとめ】
・ドラムに限らず楽器やその他の芸事、スポーツは必ず練習時間が必要。
・ピアノのCDを聞くだけで、ピアノが弾けるようになることはない。
・英語を聞いたら英語が話せるということもあり得ない。
・全ては時間と引き換えに練習や勉強をするしか欲しいものを手に入れられない。
・練習をしないと上達しないという認識をもって初めて、その人の楽器人生が始まる。
・何もドラムセットに座らなくても出来る練習方法は沢山ある。
・好きな気持ちが強ければ強いほど、上手くなるし、まさに比例して上達していく。
・プロになるためには何時間必要? という質問は、とにかく自分の時間が許すだけ費やすこと。
・寝ても覚めてもドラムしか考えられない人は、練習時間がとれないという悩みはほとんどなく、いかに生活の中にドラムを取り入れようかということばかり考えいる。