譜面に書かれた音符を叩くとき、
正しい手順というもはありません。
欲しい音が出れば全て正解になります。
しかし、思い描いた音が出せても
実際の演奏で役に立たないと無意味になります。
よくある例として、
コピー譜をプレイするときなど
中々思い通りにいかない場合があります。
このページではストレス無くドラムを
叩くための基本的な手順をご紹介したいと思います。
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基本はオルタネート
オルタネートとは『左右交互』を意味し
シングルストロークをいいます。
このオルタネートがスティッキングの土台となります。
オルタネートが良い理由は
各拍の頭に利き腕が来ることです。
流れが止まる人は拍の始まりが
逆になり、筋肉のスムーズな流れが止まります。
8分、3連、16分、6連といった
リズムはこの手順に沿って叩きます。
3連符に関しては各拍が入れ替わり
難しいですが、考え方は同じです。
例)3連符
RLR/LRL
×LR×RL
R×RL×L
RL×LR×
例)16分音符
RLRL
R×RL
RLR×
RL×L
ドラムセットの場合は注意が必要!
基本は上記のオルタネートをやれば
大丈夫ですが、
ドラムセットの場合は少し手順を
変える必要が出てきます。
たまに基本通りには行かない場合があります。
例えば以下の譜面を見て下さい。
通常ですと、
RL×L / R×RL / ×LR× / RLR×
の手順になりますが、
上下左右のタム移動が含まれ
手順がやりにくくなるのです。
このような場合は、
RL×R / L×RL / ×RL× / RLR×
とやるとRL×が連続する形になり
やりやすくなります。
マーチングなどで指定しているとき
マーチングで使われるテクニックは
ルーディメンツと言われるもので
テクニックごとに手順が決められている
ものがほとんどです。
しかし、中にはやりづらいものも
ありますから
指定されている手順をやってみて
決めて下さい。
もし、団体でやる場合は、全員一律
同じ手順ですから、それに従って下さい。
トレーニングとして考える場合
上記の例はあくまでも実践を想定して
の手順になります。
しかし、トレーニングとして考えた場合
オルタネートはむしろやらない方がいいです。
なぜかと言えば、オルタネートは
既に身体に染みこんでいる手順だからです。
よりスティックコントロールを高める
ためには負荷をどんどんかける必要があります。
これは4ウェイコーディネーションにも
大いに役立ちます。
・シンバルレガートを左手で叩き、コンピングを右手でする。
・ルーディメンツの手順を全て足でやってみる。
etc…
手順を少しだけ変えるだけで
ドラミングは難易度が格段に高くなりますから
実践以外はこうした練習方法も効果があります。