バンドの『ボーヤ』、『ローディー』という仕事があります。
皆さんは聞いたことがあるでしょうか?
主に現場に出てミュージシャンの
お手伝いなどをする人たちを言います。
このページでは、この『ボーヤ』と
『ローディー』についてまとめてみます。
Contents
ローディーは専門的な裏方集団
ローディーという言葉は、コンサートや
ライブなどで機材の運搬、設定、調整を行う
専門スタッフの事を言います。
大規模なコンサートになればなるほど
その人員は多く必要になります。
今では所属する音楽事務所以外でも
専門的に仕事を請け負う会社もあり、
初めからローディー専門に就職する人もいます。
ローディー職を目指す人の多くは、
音楽や芸術の世界に携わっていきたい人が多く
自分の音楽活動や芸術活動と並行していきます。
労働形態としては2つの形態があります。
・会社員として働く場合
・コンサート毎の臨時のスタッフとして働く場合
また、ドラムの場合
『ドラム・テック』
と言われるドラムを専門に
機材の調整などを行う人もいます。
これらの仕事に付きたい人は、
一般の求人広告の他に
音楽雑誌、インターネットにより採用状況を確認できます。
また第一線で活躍しているバンドでは
事務所自体が募集しているところもありますから、
興味のある人は常に情報をチェックする必要があります。
これ等の他にも、専門学校など
『ローディー・コース』の学科
が設置されているところもあり、
卒業後、学校の斡旋により就職することが可能です。
バンド・ボーヤはミュージシャンの登竜門
バンド・ボーヤはミュージシャンの付き人です。
別名『バンド・ボーイ』という呼ぶこともあります。
バンド・ボーヤの役割は師匠の
身の回りの世話から始まり
ライブ、舞台周りのセッティング、
他のミュージシャンとの関係作りなど様々です。
これは一般的な募集は無くほとんどが口コミです。
たまに専門の音楽雑誌などに
募集していることがあります。
私の場合も先輩からの紹介で約2年間
ボーヤを経験し、プロの道へ進みました。
バンド・ボーヤのメリット・デメリット
例えば、お師匠から直々に技術を教えてもらえます。
中には、技は盗め的な昔気質の
ミュージシャンもいますが、
直にアドバイスがもらえ師匠のプレイを
何度も見ることが出来るため記憶の定着が違います。
またライブも相当の数を見ることが出来ます。
ドラム以外のミュージシャンとの
知り合いも格段に増え人脈が広がっていきます。
また、師匠がこなし切れなかった
仕事のおこぼれ等が頂けるなどの経験が出来ます。
このようにボーヤという仕事は、
プロを狙っている人にとっては、
遣り甲斐のある仕事とも言えます。
しかし、収入の方はあまり期待できません。
このボーヤ期間は修行の期間ですから
お金よりも技術、人脈作りと思いましょう。
バンド・ボーヤもローディーも結局は信頼関係です
バンド・ボーヤとローディーは
進む目的は違いますが、
両方とも『信頼関係』が全てです。
この信頼関係はどうやって生まれるかというと
『責任感』
です。
責任をもってキッチリ仕事をこなすと
自然と信頼関係が生まれてきます。
一度信頼関係が生まれてきて
良い関係が築き上げられると、
長く安定して仕事が出来ます。
ミュージシャンになろうと
思っている人にアドバイスですが、
楽器は実力主義と思っている人がいます。
確かにある一定のレベルが必要ですが、
この世界は腕が必ず一級で有る必要はありません。
腕が少し劣っても人間関係が良い人は
仲間内から仕事が入ります。
ミュージシャンも人ですから居心地の
良い関係を築き上げられる人と仕事がしたいものです。
長年同じメンバーとばかりやりたがる
ミュージシャンが圧倒的に多いということを覚えておいてください。