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ルーディメンツがなぜ必要なのか? その理由と取り組み方

ドラムをスタートさせ、しばらくすると『ルーディメンツ』という言葉を耳にすると思います。ルーディメンツとは、スネアドラムの奏法をまとめたもので、40種類に分けられます。

アメリカ・ルーディメンタルドラマー協会(NARD)というところが13種類をまとめ上げ、のちにもう13種類追加し、26種類としました。その後、別の団体である打楽器芸術協会(PAS)が14種類追加し、合計40種類のルーディメンツをまとめ上げました。

NARDの最初の13ルーディメンツ
・ダブルストロークロール(ロングロール、2つ打ち)
・ファイブストロークロール(5つ打ち)
・セブンストロークロール(7つ打ち)
・フラム
・フラムアクセント
・フラムパラディドル
・フラマキュー
・ラフ
・シングルドラッグ
・ダブルドラッグ
・ダブルパラディドル
・シングルラタマキュー
・トリプルラタマキュー

NARDの追加の13ルーディメンツ
・シングルストロークロール
・ナインストロークロール(9つ打ち)
・テンストロークロール
・イレブンストロークロール
・サーティーンストロークロール
・フィフティーンストロークロール
・フラムタップ
・シングルパラディドル
・ドラッグパラディドル#1
・ドラッグパラディドル#2
・フラムパラディドル・ディドル
・レッスン25(コンパウンドストローク、ラタタップ)
・ダブルラタマキュー

PASによって追加された14ルーディメンツ
・シングルストロークフォー
・シングルストロークセブン
・マルチプルバウンスロール
・トリプルストロークロール(3つ打ち)
・シックスストロークロール
・セブンティーンストロークロール
・トリプルパラディドル
・シングルパラディドルディドル
・シングルフラムドミル
・パタフラフラ(パティー)
・スイスアーミートリプレット
・インバーテッドフラムタップ(インバーツ)
・フラムドラッグ
・シングルドラガディドル

元々、マーチングやドラムコーといったジャンルでのテクニックですが、ドラムセットへの応用もしやすく、今日多くのドラマーが練習しています。

ドラムをプレイする場合、一つ打ちとリズムパターンが出来れば音楽を楽しむことが出来ます。しかし、それでは限りがあり、ほとんどの人が満足できなくなります。

ドラムのトレーニングには、大きく、『スティック・コントロール』、『4ウエィ・コーディネーション』、『リズムパターン』、『コピー』に分けられます。ルーディメンツのマスターは。このうち全てに役立ちます。

簡単に言ってしまうと、『表現方法が良くなる』と言えるでしょう。ルーディメンツをしっかりとマスターした人のドラミングは、練習していない人に比べても圧倒的に上手いですし、音楽を理解していると感じます。

例えば、ルーディメンツのテクニックのうち、パラディドルをマスターしたら何に役立つのか? という質問に答えることは難しいですが、手のコンビネーション、アクセントなどに影響が出ますし、パラディドルを知ることで、その音型を他のパートに変えることで、さらに飛躍できます。

ドラマーに限らず楽器奏者は、必ず壁にぶつかります。今まで余裕で叩けていたテクニックが動かなくなったり、簡単なフレーズなのに体に入ってこなかったり、色々あります。こんな時は、基礎に立ち返って練習をし直すのですが、そのときルーディメンツは力を発揮するのです。

あるテクニックが合出来ない場合、ルーディメンツを知っていると、違ったアプローチで解決することもあります。こういった壁やスランプの突破方法としてもルーディメンツは役立つのです。

ルーディメンツを初心者の人が学ぶためには、やはり誰かに師事した方が良いでしょう。我流ではなかなか、そのニュアンスを習得することは難しく、なによりも習得の時間がかなりかかるため、一人では挫折してしまう確率が高いのです。

指導者の元、基礎となる13種類のストロークを学んだら、後は自分次第ですから、ひたすら練習量を増やすしかありません。ある程度ストロークが綺麗になったら動画や教則本を参考に色々と広げてみることをお勧めします。

私のオススメする教則本は『オール・アメリカン・ドラマー(ウィルコクソン著)/ラディック社』です。これは中上級者向けで、難易度は高いですが、基礎がある方ですと取り組めますので是非トライしてみてください。

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