スティック・コントロール向上のため
どうしても避けては通れないテクニックがあります。
その名称は『パラディドル』
といわれるものです。
パラディドルのパラとは、
元々『分ける』という意味があり
ディドルとは、『引きづる』と
いう意味を持ちます。
手順もRLRR/LRLLとなり、
最初のRLがパラ、RRがディドルという事になります。
パラディドルは、現代ドラミングに
欠かすことが出来ない非常に大切なものです。
リズムパターンからフィルインまで
幅広く使用することが出来ます。
このページではパラディドルの奏法の
説明と練習方法を述べてみたいと思います。
Contents
シングル・パラディドル
シングル・パラディドルは手順が
RLRR/LRLLとなりアクセントが1打目と5打目に入ります。
ここで重要なのがパラディドルは
アクセントからスタートして
パラディドル(RLRR/LRLL)に
なっているということです。
練習する際は、ストロークも
しっかりと意識して行います。
RLRRのストロークはそれぞれ、
ダウン、アップ、タップ、タップとなっています。
リバース・パラディドル
リバース・パラディドルの手順は、
RRLR/LLRLとなっておりダブルストロークから始まります。
アクセントは3打目と、7打目に入ります。
これもアクセントから
スタートしてパラディドルの手順になっています。
ストロークは、タップ、タップ、
ダウン、アップとなっています。
インワード・パラディドル
インワード・パラディドルの手順は、
RLLR/LRRLとなっておりダブルストロークを挟む形になります。
アクセントは4打目と8打目になります。
これもアクセントからスタートして
パラディドルの形になっています。
ストロークの手順は、アップ、タップ、
タップ、ダウンとなっています。
ディレイド・パラディドル
ディレイド・パラディドルの手順は、
RLRL/LRLRとなっており、
アクセントは2打目と6打目になります。
ストロークの手順は、タップ、ダウン、
アップ、タップとなっています。
これもアクセントからスタートして
パラディドルになっています。
パラディドルの練習で大切なのは、
音の粒立ちです。
綺麗な音色が出せるよう、
ゆっくりとしたテンポで練習して下さい。
16分音符で言えばテンポ100位が美しく
叩けるのでしたら大丈夫です。
その後はテンポ180まで、じっくり上げていきます。
ウォーミングアップに最適なもの
この4種類のパラディドルの中でも、
ウォーミングアップに最適なものがあります。
それが、ディレイドパラディドルです。
ディレイド・パラディドルは、
シングルストロークの右発進と左発進が
交互に変わるパターンで、しかも
拍をまたがってダブルストロークを使用します。
シングル、ダブルストローク共に
鍛えられますので毎日のルーティンに取り入れて下さい。
パラディドルが十分にマスターしたら、
今度はバスドラムに変化を加えていきます。
16分音符バスドラム移動
パラディドルをやりながら、
バスドラムを移動していく練習です。
その他のパラディドルも同様に
足を変化させて練習を行います。
このようなトレーニングは、
四肢の分解の良いトレーニングになります。
パラディドルを使うと同じリズムから
どんどん派生していきます。
ドラムソロなどに応用がしやすくなります。
他のパラディドルも
上記の足のパターンと組み合わせて
トレーニングして下さい。
パラディドルの必要性
パラディドルをやる必要性は、
無限とも言えるパターンを潰すことではなく、
パターンの習得の過程で
ドラミングのバランス感覚が向上することにあります。
実践ではとても使えないような
フレーズをチャレンジすることで、
他のテクニックが上手くなっていきます。