比較的大きなライブハウスでは
必ずドラムのサウンドチェックをします。
ドラムの場合、バスドラム、スネア、
タムタム、シンバルなど個別の音を確認していき、
最後は全体のリズムをプレイし
総合的なチェックをしていきます。
しかし、ある一定の人たちは本番
のようにプレイしている人もいれば
本番とはかけ離れた力加減でチェックする人もいます。
こうしたサウンドチェックは、
PAの人たちにとっては、なかなか厄介な人たちです。
また小さい会場ではサウンドチェックを
しない所もあります。
このページではサウンドチェック
に関して色々と述べてみたいと思います。
Contents
サウンドチェックの本当の意味
多くの人はドラムの音量のバランスを
チェックすると思っているようですが、
ドラムセットの音量のバランスを
調整しているのではありません。
サウンドチェックでバスドラム、スネア
など個別に叩く理由は、
マイクを通しミキサーに入る
インプット・レベルをとるためのに行います。
このサウンドチェックのとき
本番の音量の半分でチェックを終えたとしましょう。
本番ではいきなり全く違う音量で
叩くわけですから、
機材にダメージが来るのは想像出来ると思います。
また本番さながらでサウンドチェック
する人も、フレーズによって音量の差が出てくるのです。
こうなってくると、全く良い環境で
演奏することが出来なくなります。
ですので、最初のサウンドチェックは
『各ドラム、自分の最大音量を出す!』
ということが非常に大事になってきます。
いったん最大値のインプット・レベルが
わかれば、どんなフレーズが来ても対応できます。
あとは、その最大値の範囲内でドラマー
がテクニックで音量をコントロールします。
(これもまた難しいのですが・・・)
管理人川端の体験
若かりし頃、とある市民会館で演奏する
機会がありました。
かなり大きな会場だったので緊張したのでしょうね。
サウンドチェックの際、普段よりかなり
小さい音を出してしまったのです。
その後、バンドのリハーサルになり、
盛り上がる部分でかなり音量を出してしまい、
PAの人たちをかなり困惑させたことがあります。
かなり色々注意され、その後もう一度
各ドラム、サウンドチェックのやり直しです。
苦い経験です。
小さい箱での演奏はどうする?
演奏会場のことを『箱』という表現をします。
小さい箱とはバー、レストランなどを
イメージして下さい。
こうした場所では、サウンドチェックを
しないことがあります。
その場合は、全てミュージシャンの
さじ加減で決まります。
中には、1メートル先に観客席があるお店もあります。
普段から大きい箱に慣れている人は
こうした小さい箱で演奏ができません。
小さい音を出す訓練をしていないからです。
小さい音を出すにはかなりの
コントロール力が必要になります。
逆に小さい箱ばかりやっている人は
大きな音が出せません。
筋肉の動かし方に癖が出るからです。
やはりバランスが大事で、
大きい箱、小さい箱、共に経験することが大事です。
やはり経験しかありませんね。
PAの勉強もした方がいい
普段からドラムのトレーニングで
手が一杯とは思いますが、
余力があれば、PAの勉強もした方がいいと思います。
独学ではなかなか難しいかも
しれませんが将来役立つことは確実です。
専門学校などに通う手もありますが
近くにライブハウスがある人はバイトという手もあります。
(私も学びたいと思っています。)
チャンスがある人は是非チャレンジして下さいね!