私のレッスン生の中で
真面目に練習しているにも関わらず
リズムが安定しないと
落ち込んでいる生徒がいます。
話を聞いてみると、バンドの練習で
他のメンバーから色々と指図をされるというのです。
すべてドラムのせいで速くなったり
遅くなったりするというのです。
このページでは、こういった
リズムキープ(テンポキープ)についてまとめています。
Contents
リズム(テンポ)のズレは誰のせい?
上記の話はよく聞く話です。
皆さんも聞いたことがるのではないでしょうか?
特に楽器をやりたての初心者から
2,3年ほどの経験者の間で聞かれる内容ですね。
結論から言うと、ドラムのせいでもあり
他のメンバーのせいでそうなる場合があります。
仮にバンドの中に上級者がいるとします。
上級者と一緒にプレイすると、
もの凄く楽に感じたりしますよね?
逆にその上級者はテンポが合わず
苦しい思いをする場合があります。
これはお互いの技術の差によって生じるものです。
上級者同志のバンドは、この差が小さい
ので最後までストレスなくプレイが出来ます。
リズムキープ(テンポキープ)の悩み
私はドラムを真剣にやり出して
もう30年以上になりますが
このリズムキープの悩みは常にあります。
普段練習で出来ているリズムを
完全に本番で出来ないといった悩みです。
多かれ少なかれ
プロと言われている人達も同様
悩みを持っていると思います。
なぜこんなにリズムというのは
安定しないのでしょうか?
それは私達が生身の人間だからです。
調子の良い時は、エンジンがかかり、
普段できないフレーズが出来たり
調子が悪い時には、その逆で
普段出来るものも全く体が動かなくなります。
トレーニングをやるべき本質の意味
普段のトレーニングというものは
こういったリズムのズレを少なくするために行います。
もし完全なリズムが欲しいなら、
ドラマーではなくコンピューターでやるべきです。
しかし、機械のタイム感は完璧ですが
どこか物足りなく、やはり人間の叩くビートの方が好まれます。
ですので、もしあなたがキープに
悩んでいるのでしたら
皆共通の悩みを持っているということを
認識してください。
決してあなただけではないということです。
練習していけば自然と上手くなって
いきますので安心してトレーニングに励んでください。
具体的な練習の方法
練習の方法としては
メトロノームを使う方法や
原曲のCDなどに合わせて練習する方法が考えられます。
メトロノームを使うときは
歌詞やメロディーを歌いながら
練習すると感情移入もでき
良いトレーニングになります。
CDなど一緒に合わせる場合は
フィルインやシンバルを多用すると
音源の音が聞こえなくなり
気が付いたらズレている場合もあります。
練習の場合は軽いタッチで練習し
タイムキープが出来るようになったら
感情を入れる練習が効果的です。
左足をリズムキープの軸とする
ドラムのトレーニングする場合、
左足で4分音符や8分音符を踏む方法があります。
これはハイハットのサウンドを
出す以外にはリズムキープが目的で行われています。
リズムキープが出来ない人は、
この左足が不得意な人も多く
これが出来るだけで
解決する場合もありますから
是非チャレンジしてください。
詳しくは、
・ドラムで左足はどうプレイする?
演奏する上での注意点
をご覧ください。
曲を演奏する上で最も大事なこと
曲を演奏する上で最も大事なことは、曲の理解です。
曲を歌ってプレイするのと、単に
カウントしながらプレイするのでは雲泥の差が生まれます。
ドラマーは曲の理解の前に、
ドラムだけでプレイをしてしまいがちです。
他のギターや管楽器の人達は
こういった捉え方はせず、
歌詞や歌を歌いながらプレイします。
メトロノームを使うトレーニングも
原曲と合わせてトレーニングする方法も
曲の理解をやってください。
曲がドラマーの中に落とし込まれると
他のプレイヤーと同じ感覚で演奏が出来ます。
どうか皆さん、
一生懸命練習してくださいね。