ドラム・ルーディメンツを駆使して出来る音楽に
『ドラム・マーチ』
があります。
しかし、どういった種類のマーチが
あるのか知らない人も多いのではないでしょうか?
このページではドラム・マーチについて
その種類を説明したいと思います。
Contents
マーチの作られた背景を知る
マーチは日本語に訳すと『行進曲』という意味です。
読んで字のごとく前に進ませるための曲です。
この始まりは軍隊の歩調を合わせる為に
ある一定のテンポが必要になったために作られました。
世界各国でマーチの曲は何千と作られていますが、
歩調を合わせて進ませることが目的
ですからリズムは単純になり
四分のニ拍子と四分の四拍子が
圧倒的に多く作ってあります。
ドラムのテクニックから見ると、
ルーディメンツの基本パターンを
切り貼りした形で作られているのも
行進させることが一番の目的だからです。
リズムは単純な拍子の組み合わせで
成り立っていますが、
メロディーラインは、軍隊で使われる
ということで、
兵士を鼓舞するような
勇ましいメロディが多く作られました。
スーザ・スタイル
マーチの中に
『スーザ・スタイル』
というものがあります。
スーザ・ジョン・フィリップスという
アメリカの作曲家が作ったマーチのスタイルです。
スーザはマーチの神様とも言われ、
生涯にわたって100曲以上のマーチを作っています。
代表的曲に
『星条旗よ永遠なれ』
があります。
おそらく『あ~、聞いたことがある』
と誰でも思う曲です。
マーチの原型でありルーディメンツの
テクニックをほとんど取り入れられて作っています。
スーザのマーチはかなりの量があります。
もし吹奏楽団に入るチャンスがあれば、
是非練習してみてください。
楽団に入らずとも、曲を収集して
聞いてみることもオススメです。
星条旗よ永遠なれ
イギリス・スタイル
イギリス・スタイルは、いかにも軍隊
といった感じのマーチが多く
今から戦争に突入するんだ!
と言わんばかりのイメージです。
アクセントストロークが多く
3ストロークラフやドラグなど
装飾音符を多用していることが分かります。
代表曲にエドワード・エルガーの
『威風堂々』
があります。
この曲もコマーシャルで部分的に
使われることが多く、おそらく皆さんも良くご存じでしょう。
威風堂々
サーカス・スタイル
サーカスとは、あの大道芸のサーカスのことで、
サーカスのバックで流れたり、
場面チェンジのときに演奏されていたマーチです。
スーザやイギリスとは全く違い、
テンポも速く演奏技術も必要なマーチになります。
代表曲にヘンリー・フィルモアの
『サーカス・ビー』
があります。
サーカス・ビー
その他にも色々ありますが、
ロックドラマー、ジャズドラマーは、
上記のことを知っておくだけで十分と思います。
クラッシクの道に進みたいなら、
もっと深く勉強しなければなりません。
マーチをマスターするためには?
大変なトレーニングが必要になると
思われるかもしれませんが、
マーチは単純な拍子とルーディメンツの切り貼りです。
したがって基本となるルーディメンツを
しっかりマスターしておけば、必ず出来ます。
以下のルーディメンツでマーチの基礎は完成です。
しっかり練習しておいてください。
・ショート・ロール
(5,7,,9,13ストローク)
・パラディドル系
・装飾音符