私はライブに来てくれるお客さんと
演奏後に会話をして楽しむのですが、
そのとき決まって
『ドラムが好きなのだけど、自分には向いていない』
という考え方をする人がいます。
ドラムには以前から憧れてはいるけれど、
どうもリズム感がないので
最初から諦めているという考え方です。
では、ドラムに向いている人は
どんな人なのでしょうか?
Contents
人間には、向き不向きがある!
約20年間、ドラムを教えるということ
をやってきましたが、
確かに人によっては早く上達する人と
なかなか上達しない人がいます。
絵が上手な人、走るのが得意な人など
人間には、向き不向きがあります。
同じ脳を持っていても、
数字が得意な人もいれば、
文章を作るのが好きという人もいます。
職業を決める場合、自分を見つめて
向き不向きを考えた方がいいと思います。
楽器や芸事に関しては自分で判断する
こと自体間違っていると思うのです。
仕事ではないのですから、
まず好きだったらトライしてみる。
全く出来なくても上達したいと気持ちが
あれば立派にドラムの適性があると言えます。
管理人川端の体験談
今ではドラムを職業にしている私ですが
本当にダメダメくんでした。
教えられたフレーズは直ぐには出来ない
なかなか理解できないetc…
周りのドラム仲間に比べると
本当に才能がなかったと思います。
ドラムをする為に『適正検査』があれば
間違いなく不合格だったでしょう。
それくらい向いていなかったのです。
各楽器に向いてる人とは?
長い間ドラムを教えてきて、
『あっ、この子は上手くなるな。』
と感じる生徒に巡り合います。
叩き方が綺麗とか、マスターが早い
というのではありません。
まずドラムに対して『情熱』が違うのです。
毎週、毎週、課題をこなし、
自分でそれ以上の練習メニューを作ってきます。
決してその子は運動神経が良いという訳でもありません。
どちらかというと運動神経は無いかもしれません。
しかし、毎回目がキラキラして
私を質問攻めにしていきました。
会うごとに上手くなっていくのです。
最初は全く遅い生徒でも数年後に
上手くなる生徒も沢山見てきました。
こうした子の共通点は、ドラムが大好きで大好きで、
本当に上手くなりたいと心から思っているのです。
私が思うに各楽器の適正とは、
その楽器に対してこういった気持ちに
なれるかだと思います。
まず、やってみる! 好きである気持ちが大事!
ドラムに限らず楽器の技術は、
一回教わったら終わりという世界ではありません。
新しいことが次から次へと出てくる世界です。
大好きという気持ちの『畑』にコツコツと
基礎練習という『種』をまきながら
技術という『花』が咲開きます。
畑が腐っていては、いくら
蒔いたところで芽は出ませんし、
いくら畑が良くても種を蒔かないと花は咲きません。
適性がない人
中には
『いや、俺はドラムが大好きでスクールにも通っている!』
『しかし、全く上手くならない』
と訴える人がいますが、
こういった人はドラムは
好きは好きなのでしょうが、
スクール通うだけで満足してしまい
自宅練習を全くやらないタイプです。
適性がある無しの考え方で言えば、
こうした人ほど『適正は無い』と言えます。
要は運動神経が良いとか
リズム感が良いとか悪いとか
関係がないのです。
適正は自己努力によって決まると
言ってもいいかもしれません。
もしかしたら他の楽器に変えることで、
今までにない気持ちになり、
どんどん上手くなるかもしれません。
ただし前述したように、
ピアノに向いているタイプとか、
ギターだったらこんな感じの人
という選別は無いということです。
どの楽器に心が動くかどうか
継続できるかどうかが全てになります。
どうか適正で悩んでいる人がいたら、
その考え方を捨ててください。
まずやってみる。
好きである気持ちを継続させる。
このことを第一に考えて取り組むといいですよ。