最近、メールにて下記のような質問を頂きました。
『左手でクラッシュシンバルを叩こうとすると、気持ち悪いのです。』
このような内容でした。
私も覚えがあるのですが、ドラムを
始めたばかりの頃は右手オンリーでやっていました。
ドラムを始めたばかりの人の多くが
クラッシュシンバルを右手だけで叩きます。
これは今まで馴染みのない動きですから利き腕が動きます。
仕方ないことなのですが、
そのままにしておくと右手だけが動く
ドラマーになってしまいます。
早い段階で軌道修正する必要があります。
このページでは、左手を多用させるには
どのようにしたら効果的かを述べています。
あくまでも初心者対象です。
Contents
オープンハンド奏法は初心者には不向き
左手を強化する代表的な練習方法に
『オープンハンド奏法』
があります。
これは、今までトレーニングしてきた
フレーズをそのまま、ひっくり返す方法です。
中級者の人ですと抜群に効果があり、
相当早いスピードで上達します。
しかし、初心者ではこのオープンハンドは適しません。
それはなぜかと言えば、そもそもの
ボキャブラリー(フレーズ)が少ないため
返って上達の頻度が遅くなってしまいます。
オープンハンドを利用するならば数年間
の経験値が必要になります。
先に右手を鍛える必要があるということですね。
左手とバスドラムの連動を覚える
初心者がドラムを習うとき最初は
バスドラムと右手を連動させるトレーニングをします。
そのため、リズムパターンのスタート時
には無意識に右手が動くようになります。
逆に左手とバスドラムを連動させると
初心者の段階では違和感を覚えるのです。
こうしたことから、バスドラムと左手
を意識的に動かすトレーニングを行っていきます。
タムでもスネアでも何でも構いません
しばらくは『左手+バスドラム』を叩きます。
メトロノームを使いゆっくりとした
テンポで練習を続けます。
慣れてきたら、左手でシンバルを叩き
通常の8ビートをやっていきます。
ほどなくして、シンバルを左右で交代
しながら叩くといいですよ。
次は右手!次は左手!などと心の中で
イメージするとコントロール力が上がっていきます。
フィルインの最後を右手で終わらせる
フィルインやフレーズの最後の手順を
右手で終わらせ、シンバルを左手で叩く方法です。
これらのフレーズを自動で身体動く
まで反復練習していきます。
手順としては譜面に書いているような感じです。
左手でシンバルが叩けるようになったら
上記の練習で左手でシンバルを
叩けるようになったら次の課題に挑戦して下さい。
最初は、8分音符、16分音符などの
基礎的な音符を左手スタートで練習していきます。
それから上記で説明した
オープンハンドと言われる練習も行います。
左手、左足が動かないというのは
ドラマーの永遠の課題のようなものですから
焦らずゆっくり続けて下さい。
いつの間にか動けるようになっていますよ。