一つの楽器をマスターしていく過程で
様々なテクニックに出会います。
シングル、ダブル、パラディドルなど
の個々のテクニックから始まり、
8ビート、16ビートなどのリズムを
知ることになります。
そうした数多くのテクニックの中から
ある一定のパターンで誕生するグループが生れてきます。
このページでは、そのグループの
一つである、
『リニアドラミング』
について考え方とトレーニング方法
また、リニアの先駆者とも言える
『デビッド・ガルバルディ』
をご紹介いたします。
Contents
リニアドラミングの『リニア』って何?
リニアを辞書で調べると
linear:直線上の、直線的な
という意味が出てきます。
直訳すると、直線上のドラミング
となりますが、
これでは一体何をいっているのか
さっぱり分からないと思います。
通常の考え方
では上の譜面を見て下さい。
何も変哲もない16ビートの譜面になります。
通常8ビートや16ビートを演奏する場合
ハイハットをキープしながら
バスドラム、スネアドラムと重ねていきます。
したがって、一つの身体から3つの
パートが出ているという考え方をします。
ハイハットのライン
スネアのライン
バスドラムのライン
3つのラインから構成されるリズムということですね。
リニアドラミングの考え方
一方でリニアドラミングの考え方は
3つのパートという考え方ではなく
各パートが重ならないように演奏するというものです。
このときに何を重視するのかで
叩く順番が変ってきます。
ほとんどの場合、バスドラムとスネア
は確立されますからハイハットが省略される形になります。
リニアドラミングのメリット
リニアドラミングは重なる部分がない
わけですから、相当高度な4wayが求められます。
したがって練習する過程でかなり
四肢の分解ができるようになります。
また、いったん型を覚えてしまうと
ハイハットの縛りがなくなりますから
ドラムセット上を自由に演奏出来
応用がかなり広がります。
普通では考えられないリズムパターンも
容易になります。
リニアドラミングのデメリット
8ビートや16ビートのような固定した
ハイハットパターンがなくなるわけですから
最初のころは不安定になることは否めません。
左足を含めるリニアドラミングは
相当難しくなり、
実践でもフィルインくらいしか出来ません。
安定してリニアドラミングをやろう
とする場合は、左足のゴーストは欠かせません。
したがって、
『左足のキープ』+『リニアドラミング』
と言う形が一番ベストだと思います。
その他、ジャンル的に限られてしまいます。
4ビートジャズなどでは独特のスイング
フィールは出せませんし、
8ビート系のスローバラードでも不安定になります。
総合的に見てある程度テンポがある
ファンク調の楽曲しか向きません。
(フィルインでは沢山応用ができますよ。)
デビッド・ガルバルディ
リニア・ドラミングを本格的に研究したいのなら
『デビッド・ガルバルディ』
をチェックして下さい。
ホーンセクションを中心としたファンク
バンド『タワー・オブ・パワー』のドラマーです。
デビッド・ガルバルディのプレイは
ガシッと計算尽くのスタイルで
全てがパラディドルやルーディメンツを
リズムパターンに応用しています。
リニアドラミングが最初ではなく、
ルーディメンツを応用した結果、
リニアドラミングになったというのが正解のようです。
デビッド・ガルバルディも勤勉家で
ドラムの先生から指導を受けているそうです。
こういったリニア・ドラミングも
その先生から教わっているそうで、
ドラムへの探究心には頭が下がります。
自身の教則本もかなり販売しています
ので、興味のある人は見て下さい。
きっと、目から鱗のはずです。
それでは動画のご紹介です!
Tower Of Powerです。かっこいいですね~♪
こちらはラテンのアプローチです♪