スティックコントロールの練習の際
遅いテンポのときは綺麗なフォームなのですが
テンポを上げていくとスネアの中心から
どんどん打点がずれていく人がいます。
酷い場合にはスネアのリム部分までズレる場合があります。
このページでは『ドラムの打点』
について私の経験を述べてみたいと思います。
Contents
打点のズレには2つのパターンがある
打点のズレには大きく2つあります。
・打点がバラバラになってしまう。
・スネアドラムの上部(下部)に集中してしまう。
打点がバラバラになってしまう。
打点がバラバラになってしまう人は
初心者層が多く握り方がわからない人や
自分の限界値を超えたテンポを叩こうと
闇雲にストロークする人です。
こうした人の対策は焦って速いテンポを
叩こうとせず遅めのテンポをやることで解決します。
その際にスネアに直径10cm程の円を
マジックで書き、その円内を練習するといいですよ。
あと、目を閉じたり、どこか他の場所を
見つめて叩いたりする人も多いので
しっかりと、打つ場所を見極めて叩くようにします。
スネアドラムの上部(下部)に集中してしまう。
打点が中心以外の場所に集中してしまう
人はプレイ中にフォームが変る人です。
生徒の例ですが、レギュラーグリップ
がメインでプレイしている人がいますが
この人は左肩部分がどんどん前乗りに
なっていき、スネアの右下部に打点が集中します。
こうした人は、自身の一番コントロール
しやすいフォームから逆算します。
つまり、最初の構えの時点で中心から
ズラしてスタートするということです。
スタートをずらすことで、一番体が動く
ようになったときにスネアの中心に打点が来ます。
最初の構えのときは違和感があると
思いますが、これも時間と共に修正できます。
こうした人も夢中になっているときに
目を閉じている場合が多いようです。
どんなテンポでも打点を観ながら
プレイすることが大事ですね。
首を痛めたプロドラマーもいる
以前、とあるフュージョンドラマーと
知り合いになる機会がありました。
その方は第一線で活躍されている
テクニカル・ドラマーです。
ストロークする際の姿勢、音粒、全て
素晴らしいスタイルです。
これだけ綺麗なフォームならば
体の怪我などは皆無だろうと思っていたのですが
その方は首のヘルニアを患っていました。
原因はスティックコントロールの際
中心部分を凝視し過ぎてしまい
長い年月を経て、首に相当な負荷を掛けていました。
結果的に、骨の変形、神経の圧迫
ということになってしまいました。
自分で正しいと思っていても
体には悪かったという例ですね。
バスドラムの場合はどうか?
ほとんどのペダルのビーター位置は
22インチのバスドラムの中心になるようになっています。
ですので、22インチのバスドラムは
問題なく叩くことが出来ます。
ツインペダルなどでは、ビーターが
2つですから中心からズレてしまいますが
サウンドや踏み心地に関しては
そこまで大きな差がでません。
問題は小口径の18インチなどに従来の
ペダルを使った場合です。
18インチなどのバスドラムを
通常のペダルで使用した場合、打点が上に来ます。
テンションボルトに近い部分をヒット
するため、反動が強くなり、
フットテクニックが十分でない人は
苦労するようです。
この解決方法は2つあります。
・オープン奏法を身につける。
・ヒールダウン奏法で行う。
この2つは別ページに詳しく書いて
ありますので、そちらを参照して下さい。
まとめ
上記のフュージョンドラマーの例は極端ですが
やはりフォームが一番重要かなと思います。
フォームが綺麗なドラマーは
音も綺麗ですし、テクニック的にも沢山習得しています。
というわけで、皆さんもご自分の
フォームをチェックしてみて下さいね。