このページでは、
『ドラムの教え方。色々なタイプの生徒に最適な方法とは?』
と題しまして、
これから初めてドラム技術を教える人に
私の経験をお話したいと思います。
Contents
レッスンプロ(先生)と言っても本当に様々
現役のプレイヤーで本業は演奏ですが
個人で教室を構えたり、組織に属している人、
または演奏活動は一切しないで、
教えることだけをやっている人など多彩です。
私は、演奏も教えることもバランスよくやっています。
中には演奏中心で、教えることは
適当というミュージシャンもいますし、
演奏はあまり上手くないが、
教えることは抜群に上手い人というものもいます。
先ず自分はどちらのタイプか
ということを知っておかねばなりません。
ドラム初心者にとっては指導者の演奏技術はあまり関係ありません。
いかに理論的に詳しく教えることが
出来るかが重要になってきます。
それなりに才能ある生徒は、
先生を越え、あっさり巣立つ場合もありますし、
その先生が大好きだと思ったら、
何十年も師事する生徒もいます。
ドラム初心者への伝え方は、
『とにかくわかりやすくをモットーに指導した方がよい』
と思います。
自分の中では当たり前に思っていることも
ドラム初心者にとっては全く未知です。
懇切丁寧に指導することが一番です。
中には、
『なんでこんなものが分からないんだ? 』
と思う指導者もいます。
こうした指導者は、生徒は離れていき
プレイヤーとしても人が集まりません。
教え方も、生徒の性格を見て
判断しなければなりません。
例えば、
明朗活発な人、引っ込み思案な人などこれも様々です。
昔のピアノの先生は、とにかく厳しい先生が多かった。
昔のピアノの先生は職人気質で、
プレイヤーを目指すスタイルでした。
習う生徒も子供が多く、
言うことを聞かせる為に
厳しく接していたのかもしれません。
確かに私も厳しく接するときはあります。
それは、あまりにも練習をしてこないなど、
行き過ぎた怠慢が感じられた時です。
この『喝』を入れるという指導は必要と思います。
全体的にわかりやすく、
一個人として敬意をもって接し、
いざとなれば叱責し、
正すという姿勢が一番と思います。
様々な指導者の教えを受けて感じたこと
私も相当な先生に指導してもらいました。
丁寧な先生、ほったらかしの先生、
もの凄く厳しい先生など。
今でもお付き合いがある先生たちは、
どれも丁寧な先生ばかりです。
ツアーの際は私の機材を貸したり、
借りたりする関係を続けていますし、
ライブも時間があれば行きます。
ほったらかしや、ただ厳しい先生は、
教えて頂いた技術は私の中に残りましたが、
その後の関係は希薄になりました。
『真心』
で物事を伝えると必ず繋がりが出てきます。
教え方は生徒によって変える
決して一様に全員を○○のレベルに上げる
という考え方はしない方がいいでしょう。
そうした考えは、弊害を生みますし、
心が萎みます。
ただ演奏技術を伝えるというのなら、
教則本やDVDで事足ります。
教室でもやり取りは、
その先生と生徒の心の触れ合いでもあります。
ドラムを教えるようになり、
喜びも沢山経験できます。
指導者というのは『黒子』のような役目です。
裏方でひたすらサポートに徹する
ことに喜びを見出す人が向いていると思います。
これから指導者を志す人は、
心をこめてドラム初心者に接してください。