ハードロックやメタルで使用される
迫力あるツインペダルやツーバスは、
聴くものを圧倒し、そのサウンドに
憧れてドラムをスタートさせた方も多いかもしれません。
私の教室にもこういった生徒は多く、
ドラム=ツーバスという感覚の人もいます。
ツーバスやツインペダルを始める場合、
少し注意点があります。
足は手に比べて不器用なパートなので
練習方法も工夫が必要になってきます。
ここでは、まずどちらの足から
スタートするかということを考えてみたいと思います。
Contents
ワンバスからスタートした人
バスドラム一つだけのスタイルの
ドラムセットからドラムを始めた方は、
通常ハイハットの左足を
4分音符また8分音符で踏みます。
そのためツインペダルをやり始めると
左足発進の方がスムーズに動きやすいといった利点があります。
特に16分音符を踏む場合はそのまま
動かせばいいわけですから練習もしやすいでしょう。
しかしその他のテクニック、
例えば3連符の場合は少し条件が変わってきます。
3連符は拍ごとに左右の足が替わり、
右発進でも左足発進でも結果的には同じです。
私は3連符に限り、
LRRという足順で踏むようにしています。
初めからツインペダルを購入した人
右足が利き足の場合は、右スタートが
コントロールに関して言えば上手くなります。
もちろん左足発進も可能ですので、
両方やってみてやりやすい方を選べば良いと思います。
私は長い間、ワンバスをやっていて、
右足の鍛錬を行なっていました。
ですので、ツインペダルは左足発進です。
しかし、左足でハイハットを
踏んでいたからといって
初めから上手く踏めるということはありませんでした。
やはりツーバス、ツインペダルは、
それに特化した訓練が必ず必要です。
それ相応の時間と練習量が必要になります。
では、初めから右発進の人は上手くいくか?
と言えば、これもまたそうではありません。
ドラムを初めて触る人は
ドラム用に身体の体幹が出来ていないので、
バランスを取ることも難しく、
逆に挫折する人も多いのが現状です。
私はツインペダルを始めたいという人に
必ずアドバイスする事があります。
それはバスドラム1つ、
右足を先ず徹底的にマスターしましょう。
ある程度きたらツインペダルをスタートしましょうという事です。
右足に特化したリズムパターンや
4ウエイコーディネーションをやり、
かなり身体が自由に動ける様になる頃、
今までの練習方法を左足に置き換えて練習します。
この練習方法は、一度でも
完全にマスターしたものは、
脳内でその回路が出来上がっているため、
左足に変換してもスムーズにいきます。
右足で体得した時間に比べても
左足の訓練時間は短くて済みます。
逆に、全くゼロから左右の足を訓練しても
残念ながら効果が薄く、
時間ばかりがかかってしまうのです。
ツインペダルやツーバスメリット、デメリット
最初からツーバスを始めた人は
それだけが得意になる傾向もあります。
つまり応用力が付きにくいというものもあげられます。
私個人としてはやはり、これは勿体無いと思います。
いちドラマーとして様々な音楽に感動し、
色々なリズムを体得した方が面白く楽しくなると思います。
また、ツーバスやツインペダルは
やらないといった人も多くいると思いますが、
ツーバスやツインペダルは
ドラムの体幹自体を大きく底上げてくれますから、
バランス力も向上しますし、
さらに手足の分離が出来るようになります。
こういった背景からツーバスの練習は
ドラマーなら必ず取り入れるテクニックといえます。
この他にも様々な左足のメニューも
豊富に取り入れますので是非参考にして下さい。