ダブルストロークが長年出来ない人から
よく質問を受けます。
『どれ位の期間練習が必要ですか?』
ダブルストロークに限らず芸事の技術を
マスターするためにはある一定の期間が必要になります。
またマスターしたと思っていても、
さらに上のレベルを垣間見ると
とてもマスターしたとは思えなくなり
一から出直すような感覚に陥るものです。
このページでは、一つの技術を習得
するのにどれ位期間が必要かまとめています。
Contents
ダブルストロークの技術の完成度の目安
一つのテクニックの完成度を調べるには
『速さ』と『持久力』をチェックします。
例えば、テンポ120で8分音符の
ダブルストロークだったら余裕で1時間は平気。
テンポ200の16分音符は5分が限界という具合です。
※練習のポイント
速度だけを追っているとフォームや音の
粒立ちが悪くなります。
誰が見ても美しく、誰が聞いても真似
したくなるという事を念頭に置いて練習しましょう。
また、憧れのドラマーに近づくことも
一つの手ですが、
持って生まれた体型が違うように
サウンドも決して同じ音は出ないものです。
あくまでも参考にしながら
自分なりのダブルストロークを仕上げていきましょう。
具体的なチェックポイント
リバウンドのチェック
ダブルストロークの技術は、まず第一にリバウンドです。
これが出来ないと始まりませんので、
しっかりマスターして下さい。
私の経験からリバウンドは一週間でコツが掴めます。
その後8分音符のダブルが出来るように
なるまでは3ヶ月位の期間が必要でしょう。
その後テンポアップしていきますが
これは個人差がありますので一概に言えませんが、
ストレスなくテンポ120程度の16分音符が叩けるまでは
1年程の期間はかかるのではないかと思います。
一日の練習時間は約2時間です。
中には才能がある人ではもっと早いようですが、
逆に10年もやっているのにも
関わらず出来ない人もいます。
その後は4分音符、8分音符、3連符、
16分音符、6連符とダブルストロークを
それぞれ分けて練習していきますが、
これも音符ごと完成度が違って来ます。
パターンの切り替えをチェックする
次にパターンの切り替えの練習方法について説明します。
同じ一つのパターンを長時間練習すると
あたかもマスターしたような感覚に陥ります。
しかし、そこに全く毛色の違う
リズムを入れてやるととパタッと止まる場合があります。
これは本当の意味で身体に浸透していないのです。
つまりAというパターンをやった後
Bというパターンを入れてやり、
またAパターンに戻る事が出来て初めて
Aパターンがマスターしていると言えるのです。
こうして一つ一つチェックをしていき
技術を上げていきます。
私が各レッスンで必ず
チェンジアップとチェンジダウンを
取り入れている理由はここにあります。
偶数の音符と奇数の音符の変化を
一定のテンポで行うことがポイントです。
また期間も大切な問題で、
一週間、一ヶ月先に同じテンポでやってみるのです。
ストレスなくスムーズに
出来たら問題はありませんが、
つまずいたりしたら
身体に浸透していない証拠ですので、
もう一度やり直ししなければなりません。
ダブルストロークの基礎とは
本当に時間がかかるものです。
でも一旦身に付いた基礎は、
一生涯忘れる事はありません。
これが職人の最も素晴らしい点と言えるのです。
あなたも大好きなドラムの技術を
しっかり身につけましょう。
身につけたら決して裏切られる事はありません。