ドラムには『リム』と呼ばれる
部分があります。
これはシェルと言われる胴体部分と
ドラムヘッド(皮)を固定する円形の輪っかの事です。
ドラムのテクニックの中に
『リムショット』
と言われるテクニックがあるのですが、
少しコツが必要になります。
このページではリムショットについて
まとめてみたいと思います。
Contents
オープンリムショットとは?
ドラムのサウンドの中で一番耳に
入る音は高音域のサウンドになり
このオープンリムショットがそのサウンドになります。
奏法は、スティックを打つ際に、
リムとドラムヘッドを同時に打つやり方です。
『スコーン』
と甲高い音が鳴ることが特徴で
様々なジャンルで聞かれます。
オープンリムショットを打つ際は、
打面にヒットする直前に、
ドラムヘッドと並行になるように
手首を微調整しながら打ちます。
イメージで言うと、
スティックに鍋の蓋が付いている感じで、
その蓋を閉じる感じいでしょうか?
慣れていない人は、ドラムヘッドや
リムだけに当たったりして上手くいきません。
慣れるまで練習が必要ですが
必ず出来るようになります。
オープンリムショットを使うか、
普通のショットにするかはドラマーの好みです。
私の場合はバックビートとして
オープンはあまりやりませんが、
ラテン音楽の際、タムタムに
オープンリムショットは使います。
ロックやポップスでも曲や場所によって
使い分けた方がいいですね。
オープンリムショットばかりやっていると
ワンパターンなフレーズに聞こえますから
リバウンドを多用する奏法も
織り交ぜながらプレイした方がいいと思います。
昨今、オープンリムショットを使わない
むしろ使えないドラマーが増えてきたような気がします。
その原因として電子ドラムやパッドの
練習が中心で奏法が分からないのでしょう。
電子ドラムや練習パッドでは
出来ないことは無いですが、
やはり本物に勝りません。
機会があればどんどん
練習してみてください。
クローズドリムショットのやり方、コツ。
クローズドリムショットは静かな曲、
アフロキューバンなどに使われる奏法です。
スティックを逆さまに握り、
どのポジションが一番鳴りが良くなるのか確認します。
鳴るポジションが決まったら、
スティックの根元と手首側を
スネアから離さずショットします。
アフロキューバンで使う
クローズドリムショットは
少しコツが必要です。
アフロキューバンのリズムをしながら
クローズドリムショットをする場合、
素早いスピードが必要になりますから、
鳴るポイントがズレていくのです。
これも遅いテンポから少しずつ
速くしていくことが必要で、
徐々に出来ますから練習を行ってくださいね。
クローズドリムショットの応用として
ボサノバを叩いています。
こちらはアフロ・キューバンのクローズドリムショットです。
譜面ではどうなっているのか?
ドラムの譜面はメーカーや出版社に
よってマチマチです。
つまり、一定の規則のようなものがありません。
とあるドラムメーカーの譜面では
『▲』
で示してあるところもあれば、
英語表記で
『rim』
となっている場合があります。
しかし、これは両方とも
クローズドリムショットを表しており、
オープンリムショットはありません。
オープンリムショットの場合は、
そういった書き方が無く奏者の判断に委ねられます。
曲を知っていればそのイメージと合い
さらに会場の状態を見極めて叩くようにします。
もし、初めての曲をする場合は、
リハーサルでイメージを把握し、
その後のライブのキャパなどで決めます。