楽器は一般的に手を使い演奏されます。
足を使う楽器と言えばドラムの他に
とエレクトーンがありますね。
ピアノもギターも足を使うときが
ありますがメインはやはり『手の楽器』です。
靴を履くか、裸足でプレイするかは
ドラマー独特の悩みになります。
このページでは靴と裸足について
色々考察してみたいと思います。
Contents
靴と裸足の違い
私がドラムを始めた頃スタジオが
土足厳禁だったこともあり、
練習は全て裸足で行っていたことがありました。
裸足でバスドラムやハイハットを踏むと
微妙な力加減が可能で、当時は好んでプレイしていました。
ライブハウスではステージに上がって
急いで靴を脱ぎ、
演奏が終わるとまた靴を履く
ということを繰り返していました。
そんなある日、初めてホテルでの演奏の仕事が入り、
フォーマルな格好を指定されたのです。
当然、靴も革靴です。
ステージはお客から数メートルの場所で
食事を取りながらのライブ鑑賞でした。
私は靴を脱ごうにも脱ぐことができず、
そのまま革靴でプレイしたのですが、
全くコントロールが出来なかったのです。
その失敗以降、必ず靴を履くようにし
種類もスニーカー、ブーツ、革靴、スリッパと
色々変えながらトレーニングをやっています。
ライブハウス系の激しいバンドは
スニーカーやブーツで出来るようにし、
ジャズなどの演奏はそれに加えて、
革靴でも出来るようにトレーニングをしました。
靴のサイズについて
靴のサイズも色々と考えました。
『ぴったり』
『大きい』
『小さい』
人間の適応能力とは面白いもので、
練習によってどれも出来るようになります。
ブカブカで靴内が余っているブーツでも
ダブルキックや連打も出来ますし、
いきなりスニーカーに変えても次第に出来るようになるのです。
もちろん交換して直ぐは違和感を
覚えますが時間と共に慣れてきます。
ですので靴は、何でもよいと思います。
革靴も最初はやり辛いと感じる
かもしれませんが、
ホテルやディナーショーなどの仕事のときは必須です。
ドラム用に一つ持ってトレーニングしておくことをオススメします。
ブーツも最初は固く、踏めるのか?
と思うかもしれませんが必ず踏めます!
私は普段ブーツが多いです。
ブーツで踏めると後は何でも踏める感がします。
ではヒールのある靴はどうでしょうか?
ハイヒールのような靴はドラミングには
適さないと思いますが、
世の中にはハイヒールで高速バスドラム
を踏める女性ドラマーもいます。
要は、靴と裸足どちらが良いかというのではなく、
やはり両方出来た方が良いのではないか
というのが私の意見です。
靴にまつわる面白いエピソード
私は、以前ジャズドラマーの付き人を
やっていました。
ある日、お師匠さんが靴を忘れたのです。
本番まで時間が無く、遠方での演奏
だったので、取りに帰る時間もなかったのです。
どうやって急場を凌いだかというと、
真っ黒のビニール袋に足を入れ、
コンビニの黒テープでグルグル巻きにしたのです。
遠目から見ると本当に革靴を
履いているように見え、
お客さんも誰一人として違和感を
感じた人はいなかったのではないかと思うほどでした。
これも普段から靴などにこだわり
を持ちながら日々トレーニングした結果なのだと思います。
やはりしっかりした基礎を持つと
どんな状況になっても出来るものなのです。
ただし、初心者の方は、ある一定期間
ご自分の好きな方法でやってみるといいと思います。
ある程度テクニックが付くと、
色々な靴を履いて違いなどを体感してみてください。