このページでは、
『スローロック』の
トレーニングに入ります。
スローロックは、
読んで字のごとく遅いリズムです。
しかし、ただ遅いというわけではなく
独特の粘りや重さといったことまで
要求されるリズムです。
別名、
『ロッカ・バラード』
と言われることもあります。
Contents
スローロックのジャンルは
スローロックは、
ポピュラーリズムの中でも古いリズムで、
ブルースと言われるジャンルで
使用されていました。
40年代から
リズム&ブルースの中で磨かれていき、
60年代にはポップスでも使用されてきました。
私が大学の音楽サークルに参加した時は、
この3連系のブルースをやりたがる
ギタリストが多く、
夜な夜なブルースセッションをしたものです。
リズム的には難易度は高くなく、
その割には渋さや、
玄人感が出せますので、
是非マスターして下さいね。
スローロックのリズム
譜面で書く場合には、
4分の4拍子で3連符で書かれているものや、
8分の12拍子で書かれているものがあります。
3連符で書かれた方が
わかりやすいので、
このページでは3連符で
解説していきたいと思います。
このスローロックの
リズムの要は右手の3連符です。
ゆったりとした感じで
大きく3連符を感じながら練習しましょう。
カウントする場合も、
ただ4音符をカウントするのではなく、
3連符全てを共演者全員に
伝えてあげることも大事なポイントです。
(3拍子とは違いますから注意してください。)
具体的なリズムパターン
①バスドラムが4分音符を
叩くオーソドックスなパターンです。
②バスドラムが
1、3拍のパターンですね。
③バスドラムが
2拍の裏に入るパターンですね。
④シンバルのパターンが
少し面白いですね。
これはリバウンドを使います。
⑤バスドラムが2、4拍の裏に入る
パターンです。
小節のカウントをしっかり
取らないと見失いますよ。
⑥小節の最後にオープンが
入っているパターンです。
左足とのタイミングが
難しいですが、頑張ってやりましょう!
次のステップとしては、
右手をライドシンバルに移動させて、
左足でハイハットを4分音符で踏んで下さい。
8ビートや16ビートとは
また違う感覚になっています。
これも慣れなので頑張りましょう!
スローロックのフィルイン
以上のパターンがマスター出来たら、
4小節おきにフィルインを入れて下さい。
スローロックのフィルインは
右手の3連符が基準となっており、
左手を加える事で6連符系のフィルインを
多く使います。
こちらのページに
6連符系の練習をまとめていますので、
参考にして下さいね。
下は例です。
シンコペーション
3連符のシンコペーションについて
考えてみましょう。
4分音符、8分音符、16分音符の場合、
リズムの進行は強弱と連続して進行します。
シンコペーションとは、
この弱を強に変えることで、
リズムがグルグル回ることです。
参考ページ
・ドラムのシンコペーション
~リズムに流れを生み出す!
しかし、3連符にこのことを
当てはめると、拍ごとに
強弱が入れ代わってしまいます。
3連符の考え方としては、
1番目と3番目だけを考えて下さい。
つまり、1番目が強で、
3番目が弱という事です。
では2番目はどう叩くのかというと、
弱として考えて結構です。
片手で3連符を刻む場合の
シンコペーションは、
3番目だけが強になるパターンを練習します。
以下パターンを練習して下さい。
いかがでしたか?
スローロックに関しては、
このページだけで十分です。
もう他の教則本は要りません。
繰り返し練習して下さいね。
管理人川端のまとめ
・スローロックは、
ただ遅いというわけではなく
独特の粘りや重さといったことまで
要求されるリズム。
別名『ロッカ・バラード』と
言われることもある。
・スローロックは、
ポピュラーリズムの中でも
古いリズムで、
ブルースと言われるジャンルで
使用されてきた。
・リズム的には難易度は高くなく、
その割には渋さや玄人感が出せる。
・譜面で書く場合には、
4分の4拍子で3連符で
書かれているものと、
8分の12拍子で
書かれているものがある。
3連符で書かれた方がわかりやすい。
・スローロックのリズムの要は
右手の3連符。
・カウントする際、ただ4音符を
カウントするのではなく、
3連符全てを共演者全員に
伝えてあげることが大事なポイント。
・3拍子とは違う。
・スローロックのフィルインは
右手の3連符が基準となっており、
左手を加える事で
6連符系のフィルインになる。
・3連系のシンコペーションは、
1番目が強で、3番目が弱。
2番目は弱として考えて差し支えない。