ドラマーの悩みで一番多いのが
『早く叩くことが出来ない』
というものがあります。
練習してもしても一向に成果が出ず
嫌な気持ちになる日々があります。
大抵、実力が伸びるときは、
ジワジワと上がることは少なく、
いきなり、ポーンと上がるものです。
それを信じてひたすらに
我慢する事も重要な要素になります。
ここでは、スピードアップについて、
おすすめの教則本を紹介していきます。
Contents
ストーンキラー
皆さんは、ストーンキラーという言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、ジョー・モレロの教則本
『マスタースタディーズ』の中にあるメソッドです。
マスタースタディーズの中身は、
アクセント、バズロール、フィルインなど
沢山の項目から成り立っています。
ジョーモレロといえば、テイクファイブ
(デイブ ・ブルーベック・カルテット)が有名です。
5拍子のドラムソロは素晴らしく、
多くの人を魅了しました。
スティックコントロールも素晴らしく
是非とも習得したいテクの一つです。
マスタースタディーズのストーンキラーのページは、
マスタースタディーズを代表する方法で
かなりのドラマーがトレーニングに利用しています。
これはジョー・モレロの先生である
ローレンス・ストーンが彼のために書き上げた練習方法です。
具体的なトレーニング方法
その1 ストーンキラー
初めは単純な4小節の例題だったのですが
ジョーモレロが耐久性強化に良いと判断
付け加える形で発展させたものです。
簡単に説明すると、ある決まった音型を
決まった回数、毎日練習するという内容です。
音型とは、片手で4打、8打、
12打、16打を叩くというものです。
①RRRRLLLL
②RRRRRRRRLLLLLLLL
③RRRRRRRRRRRRLLLLLLLLLLLL
④RRRRRRRRRRRRRRRRLLLLLLLLLLLLLLLL
先ず第一に右手4打、左手4打と50回繰り返します。
カウントは右手のみカウントします。
それが出来たら8打、12打、16打と
繰り返していきます。
もし難しいなら、スピードを落として
50回するか、
スピードはそのままに10回するかの
どちらかでやります。
これがマスター出来たら今度は
アクセントを付けて同じようやっていきます。
ノーアクセントはスピードアップが
可能なのですが、
アクセントありの課題は極端に遅くなります。
ストーンキラーの練習方法を
紹介しているビデオは、
ほとんどがノーアクセントの動画です。
これはアクセントタイプが
難しいことを意味しています。
可能な限りアクセントタイプを練習して下さい。
その2 バズロール
私が、マスタースタディーズの中で
参考にした箇所がもう一つあります。
それは、バズロールのページです。
彼は、バズロールのテクニックが、
硬さやテンションと言った物理的なものではなく、
フィンガーコントロールの繊細さに
よるものだと解説しています。
練習方法も様々に変えてあります。
ロールの部分をスタッカートや
レガートで叩いたり、
ダブルストロークで叩くといった
指示があります。
これは指のコントロールに特化した内容です。
是非チャレンジしてみて下さい。
洋書のドラム教本を読み解くとき、
多くの人は英文を読まず自己流で練習を始めます。
きちんと作者の意図を汲んで練習することが重要です。
ドラマーと言えど英語力は必要のようです。