ジャズのスタンダード・ナンバーは
ほとんどが4拍子で書かれています。
しかし、中には3拍子、5拍子と
いったものもあり、
疎かには出来ません。
しかし、4拍子に比べて
体の制約がかかり
上手く出来ません。
4拍子では
当たり前に出来ていたフレーズも
3拍に置き換えることで、
全く次元が違うテクニックへと
変わってきます。
本当に人間の身体というのは、
不器用で環境が変わると
直ちに対応が出来ません。
私たちにできることは、
やはり練習して
自由に動かせる能力をたかめることです。
しかし、
ただ闇雲に練習してもダメで
変拍子には変拍子の
練習メニューが有ります。
ここでは、
3拍子に特化して
様々な練習方法を
お伝えしたいと思います。
3拍子をプレイする場合、
通常ハイハットは2
拍目または2,3拍目に
踏みながら行います。
バスドラムは4分音符を踏み、
8分音符、3連符、
16分音符、6連符を
様々なテンポで
練習することからスタートします。
この中で、
8分音符、16分音符、6連符は
比較的簡単に出来ます。
それはなぜかと言うと、
右スタートの場合、
全ての拍が右手と重なりますから、
難易度がぐっと下がるのです。
問題は3連符なのです。
3連符の場合は
拍ごとに左右の手が交代します。
これが難易度を上げているのです。
しかし、
ある程度はオルタネート(交互)は
必要ですから、
時間を作って練習してください。
ドラムソロへのアプローチ
3拍子のドラムソロで
先ず習得しないといけないのが
アクセント・ストロークです。
上記でも触れた通り、
変拍子はそれに特化した練習を
行わなければ、
実践には役に立ちません。
8分音符や16分音符は、
それほど難しくありませんから、
3連符に絞って解説します。
3連符のアクセントは、
1番目と3番目だけを
練習すれば十分です。
4拍子は全て練習が必要です。
なぜ真ん中を除くのかというと、
難易度が上がり
実戦向きではないからです。
しかし、チャレンジしたい方は、
どうぞ果敢に挑戦してください。
上記の2つのアクセントが出来たら、
今度は、その組み合わせを行います。
スタンダードを歌う
次のアプローチは、
3拍子のスタンダードを
歌います。例えば、
『いつか王子様が』
という曲のAメロディーラインを
リズムで書くとこうなります。
このメロディーラインを
3連符のアクセントとして
歌いながら練習していきます。
3連符のアクセントに
変換すると、下記の通りです。
このようにして、
メロディーラインを
アクセントにして練習すれば、
3拍子をオルタネートで
自由に演奏が出来るようになりますし、
スタンダードナンバーを
覚えることが可能になります。
3拍子の曲は、
ジャムセッションでも
非常に多くのプレイヤーが
好んで演奏します。
しかし、
初心者の方は
なかなかは難しいようで、
やりたがりません。
いつでも、
さっと出来るように
準備はしておきましょう。
手順を変えてみる
十分オルタネートで練習したとしても、
やはり、
引っかかる感覚は取れずに
いる人も多くいます。
そういった方へのアドバイスは、
手順を変えてみるということです。
3連符の場合、
RLRLRLと2拍分やると、
Rになりますが、
1小節やると、RLRLRLRLRと
次がLになってしまいます。
ここがやり難い原因に
なっているのです。
ですので、
最後を全部RLLとしてしまえば、
全てRスタートで叩けますから楽です。
RLRLRLRLL
RLLRLLRLL
RLLRLRLRL
など小節の切り替え部分を
全て左手で終わらせてあげると、
次のアプローチが楽になりますよ!
是非お試しあれ。
管理人川端のまとめ
・ジャズのスタンダード・ナンバーは、ほとんどが4拍子で書かれてるが、3拍子、5拍子といったものもあり、疎かには出来ない。
・3拍子は、4拍子に比べて体の制約がかかり上手く出来ない。
・4拍子では当たり前に出来ていたフレーズも3拍に置き換えることで、全く次元が違うテクニックへと変わっていく。
・本当に人間の身体というのは、不器用で環境が変わると直ちに対応が出来ない。
・闇雲に練習してもダメで変拍子には変拍子の練習メニューがある。
・3拍子をプレイする場合、通常ハイハットは2拍目または2,3拍目に踏みながら行う。
・バスドラムは4分音符を踏み、8分音符、3連符、16分音符、6連符を様々なテンポで練習することからスタートする。
・8分音符、16分音符、6連符は比較的簡単に出来る。右スタートの場合、全ての拍が右手と重なるので、難易度がぐっと下がる。
・問題は3連符、3連符の場合は拍ごとに左右の手が交代する。これが難易度を上げている。
・3連符のアクセントは、1番目と3番目だけを練習すれば十分。
・アクセントが終わったら、次のアプローチは、3拍子のスタンダードを歌う。
・引っかかる感覚は取れずにいる人は、手順を変えてみるとよい。