皆さんは『オスティナート』
という言葉をご存じでしょうか?
初めて聞く人もいるかも
しれませんね。
元々、オスティナートとは、
ある一定のフレーズの
繰り返しを言います。
私たちドラマーは
8ビートや16ビートの型を
繰り返していますので、
オスティナートを
していると言えますが、
現在のドラミングの
考え方は少し違います。
一昔のオスティナートは、
足だけを決まりきった
フレーズをやりながら
上半身は自由にソロを取る
ということを意味していました。
サンバキックと
左足は2,4拍のハイハット
という感じです。
今のオスティナートの
考え方は、
2つ以上の楽器の
組み合わせで、
ある型を作り
余った手でソロを行う
というものです。
具体的な例を挙げるならば、
左足のハイハットで
4分音符をキープしながら、
右手と右足で16分音符を作ります。
余った左手を
好きな場所に打ち込んで
ソロをやるというものです。
上記の例をやって、これって
4ウェイ・コーディネーション
じゃないか?
と思われた方もいると
思いますが、
ドラムの世界では
同じ要素が必要になる場合が
あります。
要は求められる技量は
同じようなレベルを
求められるが、
アプローチが違うというものです。
では、
このオスティナートは
どのように訓練すれば
マスター出来るでしょうか?
私が考えるオスティナートは
まずしっかりと、
足を固定した状態で
上半身が自由に動くことが
先決だと考えています。
これがしっかりできれば、
通常のドラムソロは
不自由なく出来るはずです。
さらに高度な事を求めるなら、
テーマを決めて取り組む
ということです。
例えばこのテーマは、
右手と右足で
ダブルストロークを
しながら、
左手を16分音符単位で
分解してみる。
または
パラディドルをやりながら
左手を自由に打つ
訓練をするという具合です。
オスティナートも
4ウェイ・コーディネーションも
四肢の訓練には
相当効果がありますから、
毎日一つでもいいので
繰り返すと、
身体の動きは格段に
違ってきます。
ではここから
具体的なオスティナートの
トレーニングを開始していきます。
このトレーニングは
4ウェイ・コーディネーションと
オスティナートを
合わさったような
トレーニングになりますから、
効果的です。
では左足を4分音符で
しっかりキープし、
右手と右足で
ダブルストロークの
パターンを作ります。
上記の譜面が完成したら、
左手のスネアを
16分単位で一つずつ
入れていきます。
ここまでは、
完全な4ウェイ・コーディネーションの
トレーニングと言えます。
ここからは左手に自由度を
与えていきます。
ここからは
自分の好きなフレーズを
組み合わせれば
オスティナートの基礎は完成です。
ここでは、
手足のダブルストロークを
やっていますが、
ダブルストロークの部分を
シングルストロークで
プレイしたり、
パラディドルで
プレイすることも出来ます。
難易度は相当高いですが、
是非チャレンジしてみてください。
ドラミングの世界は、
このような技術の発展が
毎日のように起こっています。
着眼点の違いを
発見するという言い方もあります。
こういった
トレーニングをする意味は、
次の新しい着眼手にも
つながりますし、
過去のドラミングと
繋がるということもあります。
なにより、
ドラマーとしての身体能力向上の
ためには最適なトレーニングに
なります。
このページで
ご紹介している考え方は、
相当熟練の域に達している
人向けです。
このサイトを見ている初心者、
中級者の方は愕然と
肩を落とすかもしれない
内容でしたが、
いつかは到達すべき内容
ですので、
目標を高めに設定してくださいね。
管理人川端のまとめ
・オスティナートとは、ある一定のフレーズの繰り返しを言う。
・一昔のオスティナートは、足だけを決まりきったフレーズをやりながら上半身は自由にソロを取るということを意味していた。
・今のオスティナートの考え方は、2つ以上の楽器の組み合わせで、ある型を作り余った手でソロを行うというもの。
・具体的な例を挙げるならば、左足のハイハットで4分音符をキープしながら、右手と右足で16分音符を作る。余った左手を好きな場所に打ち込んでソロをやる。
・4ウェイ・コーディネーションと求められる技量は同じようなレベル。
・スティナートはまずしっかりと、足を固定した状態で上半身が自由に動くことが先決。
・さらに高度な事を求めるなら、テーマを決めて取り組むということ。
・オスティナートも4ウェイ・コーディネーションも四肢の訓練には相当効果がある。
・技術の発展が毎日のように起こっている。
・こういったトレーニングをする意味は、次の新しい着眼手にもつながりますし、過去のドラミングと繋がる。
・なにより、ドラマーとしての身体能力向上のためには最適なトレーニングになる。