長くドラムを叩いていて感じることがあります。
ドラムはたった3つの基礎を完璧に
こなせば他は必要ないのではないか?
ということです。
その3つの基礎とは
『シングルストローク』
『ダブルストローク』
『アクセント』
です。
逆に他のテクニックが無くても
この3つで事足りてしまうということです。
このページではこの3つの中で
アクセントに特化して解説してみたいと思います。
Contents
アクセントの本当の意味を知っていますか?
皆さんは、『アクセント』と聞いて
どんなことを想像しますか?
日本語では『強勢』という意味があります。
強勢というくらいだから、『力』を
イメージしていないでしょうか?
残念ながら力ではありません。
答えを先に言いますと、それは『距離』なのです。
ほとんどのドラマーはアクセントを
付けるとき腕力を使いドラムをショットします。
この場合、確かに大きな音が出ます。
でもこういった奏法が年月が経って
年老いた先に出来るでしょうか?
若いころは、みなぎるパワーがあるので
出せるでしょう。
でも年老いて同じ調子で叩ける人は皆無です。
しかし、プロドラマーの中には、若いころと同じように
パワフルでスピード感のある
ドラムをプレイする人が沢山います。
これは、最初から力任せではなく
スティックの『高低差』『スピード』を重視してきた結果なのです。
つまり、アクセントは、『距離』、
『スティックの高さ』がポイントになるのです。
このアクセントは、練習によって誰でも習得が可能です。
一度手に入れた正しい癖は、
他のテクニックを学ぶとき大きな武器になります。
4つのストローク
先ず、アクセントを打つためには
4つのストロークのマスターが
必須となります。
その4つのストロークとは、
『フルストローク(F)』
『ダウンストローク(D)』
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
のことを言います。
音量が大きくなるのが
『フルストローク(F)』
『ダウンストローク(D)』
音量が小さいのが
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
です。
フルストローク(F)
ハイポジションから振出し、
ショット後同じポジションに
戻るストロークです。
ダウンストローク(D)
ハイポジションから振出し、ショット後
2~3センチ(ローポジション)で止めます。
タップストローク(T)
ローポジションから軽くヒットし、
またローポジションへ戻るストロークです。
アップストローク(U)
ローポジションからヒットし、
ハイポジションまで引き上げるストロークです。
4つのストロークの流れ
ドラミングはこの4つのストロークから
成り立っているのです。
この4つのストロークの流れを
具体的に解説していきます。
フルストローク(F)の流れ
『フルストローク(F)』は
元の場所に戻る事なので
次に打てるショットは
『フルストローク(F)』
『ダウンストローク(D)』
になります。
ダウンストローク(D)の流れ
『ダウンストローク(D)』は
ローポジションで止まるので、
次に打てるのは、
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
になります。
タップストローク(T)の流れ
『タップストローク(T)』は
ローポジションで止まるので
次に打てるのは
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
になります。
アップストローク(U)の流れ
『アップストローク(U)』は
ハイポジションで止まるので
次に打てるのは
『フルストローク(F)』
『ダウンストローク(D)』
になります。
8分音符を片手で叩いてアクセントを理解しよう!
【1打目】
最初の8分音符にアクセント記号が
付いていますので、
『フルストローク(F)』か
『ダウンストローク(D)』です。
2打目をみると
ノーアクセントですので、
1打目は『ダウンストローク(D)』
となります。
【2打目】
『ダウンストローク(D)』を
打った後は、
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
のどちらかですが、
3打目はノーアクセントですので、
2打目は『タップストローク(T)』
になります。
【3打目】
2打目の『タップストローク(T)』の
次に打てるのは、
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
になります。
4打目もノーアクセントですので
3打目も『タップストローク(T)』
になります。
【4打目】
3打目の『タップストローク(T)』
から打てるのは
『タップストローク(T)』
『アップストローク(U)』
になります。
5打目を見るとアクセントが
付いていますので、
4打目は『アップストローク(U)』
となります。
以下同様に、続いていきます。
アクセントはただ力を
入れて叩けばいいというわけでは
ありません。
どんなプロドラマーも
この面倒な分析の練習を
コツコツとやってきたのです。
16分音符のアクセント
アクセントが1つ目
アクセントが2つ目
アクセントが3つ目
アクセントが4つ目
その他アクセントに関して
まとめていますので、是非
お読みください。