5拍子と聞いて、皆さんはどんな曲を
思い浮かべるでしょうか?
ロックやポップスなどでは
あまり馴染みがありませんが、
ジャズの世界では有名な曲があります。
それは『テイク・ファイブ』という曲です。
これは
デイブ・ブルーベック・カルテット
の曲で、ドラマー『ジョー・モレロ』です。
彼のスティックコントロールは
大変美しく、多くファンを獲得しました。
テイク・ファイブは今でも人気があり、
必ずリクエストされる曲です。
しかし、5拍子の曲はプレイヤーも
やり慣れていないため、普段はやらない人も多いのが現状です。
しかし、その独特なリズムの取り方は、
ややもすれば癖になるくらい面白いものですので、
是非マスターして下さい。
Contents
5拍子の取り方
先ず5拍子の曲はどのように
感じればいいのかというと、
最初はメロディーの塊が
どのように進行していくのかを考えます。
デイブ・ブルーベック・カルテットの
テイク・ファイブは以下のような塊で進行しています。
1,2,3・1,2
3拍子と2拍子の塊が、曲の最初から最後まで進行していきます。
これはテイク・ファイブの
進行であって、他の曲は違うものも考えられます。
例えば、
1,2,3,4,5と
いった5拍子全部で感じる。
1・1,2,3,4と、
1拍と4拍子の塊として進行する。
1,2・1,2,3と
テイク・ファイブと逆パターンで進行する。
といった感じで、曲のメロディーと
密接に関係しています。
テイク・ファイブの練習
テイク・ファイブの5拍子は上記の通り、
3と2の塊で進行します。
左足のハイハットは『2』の位置、
つまりは、2拍目と5拍目に踏みます。
上半身のスティックは
2拍目と5拍目のハイハットを
キープしながら様々な音型を
練習しなければいけません。
8分音符
先ず8分音符ですが、
右スタート、左スタート
どちらも出来るように練習します。
慣れるまでは足のハイハットは
思うようにいきませんが、頑張って練習してください。
3連符
3連符の場合は、各拍の頭が
入れ替わりますから、非常にやり辛くなります。
16分音符
16分音符の場合は、
上記の8分音符の練習と似ています。
各拍の頭が右足と合致するため、
左足のハイハットだけ気にすればOKです。
6連符
6連符も同様です。
上記の基礎が終わったら、
音符の入れ替えを行います。
テイク・ファイブの場合、
3と2の塊で進行しますから、
最初の3拍子は8分音符、
次の2拍子は16分音符という具合に変えていきます。
例)
このような感じで、
可能な限り作っていきます。
しかし、
3連符を当てはめたときに、
各拍が逆さまになることから、
やり辛いと感じる人も出てくるでしょう。
そういった場合には
無理に交互打ちにこだわらず、
手順や音符を変えてあげればいいです。
右利きの場合、
3連符はRLR/LRLと2拍分やったら
元の右に戻る訳ですから、
2拍だけは連続で3連符を使用したり、
RLR/LRL/RLLのように
最後の手順を変えたりするのです。
例)
4拍子と違い、3拍子や5拍子は
ソロの進行に制限があるため、
各人のソロの工夫というものが
必要になります。
あとは、自分なりのフレーズを
見つけ出したら、
どんなテンポにも耐えうるだけの
反復練習をするだけです。
コピー
最後は本家本元の
ジョー・モレロのコピーをします。
なぜ最初からコピーをしないか?
というと、
5拍子の身体に慣れさせるのが
先決です。
まず、基礎となる音符と
自分なりの5拍子の感覚を
身に付ける方が先なのです。
上記の基礎を終わらせた人ならば、
ジョー・モレロのフレーズは
比較的早くマスター出来ますので、
是非頑張って下さい。