私の教室では、8:2の割合で
マッチドグリップを使っている生徒さんが多いです。
マッチドグリップは万能で、
あらゆるテクニックが出来ます。
一方で、レギュラーグリップの人は、
色々と障害にぶち当たるようです。
このページではその中でも、
『レギュラーとマッチドの持ち替え』
について説明したいと思います。
Contents
必ずマッチドを使わなければならないテクニック
マッチドグリップと
レギュラーグリップはほとんど同じ
フレーズを叩くことが出来ますが、
唯一マッチドグリップでしかできない
テクニックがあります。それが、
『クローズド・リムショット』です。
例えば、
ロック・ビートをプレイしている最中、
曲の雰囲気を変える為に
オープンからクローズドに変えたり、
4ビートジャズのレガートプレイから
アフロ・キューバンに
スイッチしたりする場合、
この持ち替えがスムーズに出来ないといけません。
マッチドブリップの人は、
難なくこなしますが、
レギュラーグリップの人の一定数は
苦労しているようです。
テンポをキープしながらが難しいようで、
時にはスティックを落としたり、
クローズドリムショットをせずに
そのままオープンで叩いたりしています。
オープンショットからクローズドリムショット
8ビートをレギュラーグリップで叩いた後、
クローズドリムショットに変換する方法ですが、
クローズドリムショットの場合は、
グリップエンドを使いプレイすることが一般的です。
したがって、スティックを
ひっくり返さなければなりません。
この場合の持ち替えの手順を
示すと以下の通りになります。
①人差し指と親指の付け根を支点にする。
②人差し指と中指でスティックを押し下げて回転させる。
③通常のグリップにする。
この方法が一番早く、効率が良いと思います。
アフロ・キューバンから4ビートジャズのレガートのスイッチ
ジャズの中でアフロ・キューバンが
取り入れられている楽曲は、
曲の始まりがアフロ・キューバン
のものが圧倒的に多いです。
そこで、最初はマッチドグリップから
スタートしますが、
レガートに入る前に
『リズムが変わりますよ~』
という合図で3連符系の
フィルインをするのが常套句です。
この3連系のフィルインまでは
マッチドグリップで行い、
完全に4ビートラインにはいってから、
レギュラーグリップに持ちかえます。
やり方は、
スティックの先端をスネアヘッドに置き、
腕を円形に回す方法です。
4ビートジャズのレガートプレイからアフロ・キューバンにスイッチ
通常の4ビートジャズの
レガートプレイの場合、
コンピングと言われるテクニックを
繰り返しながらプレイを行います。
それからアフロ・キューバンに
スイッチする場合、
『リズムが変わりますよ~』
という合図で8分音符系のフィルインをします。
その8分音符の
フィルインをする前段階で、
レギュラーグリップから
マッチドグリップの持ち替えを行います。
この場合も、上記と同様、
スティックの先端をスネアヘッドに置き、
腕を円形に回します。
空中でスティックを回転させる方法は、
人によってはスティックを落とす人がいます。
しかし、スネアドラムにスティックを
付ける方法では、
落とす確率が少なくてすみます。
見た目は地味ですが、
プレイが中断しませんからオススメです。
その他にも、このレギュラーグリップと
マッチドグリップの持ち替え方法は
沢山あります。
タイプの違うドラマーの映像を見て、
自分に合った方法を練習してみてください。
管理人川端のまとめ
・マッチドグリップは万能で、
あらゆるテクニックが出来る。
・唯一マッチドグリップで
しかできないテクニックがある。それが、
『クローズド・リムショット』
・ロック・ビートをプレイしている最中、
曲の雰囲気を変える為に
オープンからクローズドに変える場合
・4ビートジャズのレガートプレイから
アフロ・キューバンにスイッチしたりする場合
・レギュラーグリップの人は、
テンポをキープしながらが難しい。
時にはスティックを落としたり、
クローズドリムショットをせずに
そのままオープンで叩いたりしている。
・オープンショットから
クローズドリムショットの変化は、
人差し指と親指の付け根を支点に回転させる。
・アフロ・キューバンから
4ビートジャズのレガートのスイッチは、
3連系のフィルインまでは
マッチドグリップで行い、
完全に4ビートラインにはいってから、
レギュラーグリップに持ちかえる。
・4ビートジャズのレガートプレイから
アフロ・キューバンにスイッチの場合、
『リズムが変わりますよ~』
という合図で8分音符系のフィルインをするが、
その前段階で、
レギュラーグリップから
マッチドグリップの持ち替えを行う。