ラテン音楽には様々なリズムが存在しています。
ボサノバ、サルサ、サンバなど
国や地域、時代によってバラバラです。
このページでは、アフロ・キューバンと
を中心に解説していこうと思います。
Contents
ラテン・ミュージックへのアプローチ
ラテン音楽は、ドラム以外の
パーカッションで構成されています。
これをドラムセットで表現する場合は、
ポイントとなる部分を抜き取って演奏します。
ジャズで使われるアフロ・キューバンは
ミュージシャンで色々パターンが変わります。
その中でも必ず押さえなければいけないものがあります。
クラーベを知る
皆さんは、『クラーベ』という言葉を知っていますか?
クラーベはアフロキューバンの中心と
なるリズムで、スペイン語で『鍵』という意味を成します。
これはクラベスと言われる打楽器を
叩きながら表現されるリズムです。
元々、6/8拍子で表現され、
その歴史は西アフリカの民族音楽とされています。
譜面は6/8と4/4で書いていますが、
同じ体の動きです。
クラーベは特定の型を持っており、
クラベス奏者の演奏するそのクラーベに
他のパーカッションが付随する
という演奏スタイルを持っています。
クラーベの種類について
上から順番に、
2-3ソン・クラーベ
2-3ルンバ・クラーベ
3-2ソン・クラーベ
3-2ルンバ・クラーベ
クラーベには4種類あり、
2小節単位で繰り返されます。
譜面と名称を見てもらえば
わかると思いますが、
1小節の中に入っている音符が
2つの場合を2と表現し、3つ入っている場合を3と表現します。
ソンとルンバの意味
ソンとは3つの入っている音符の最後が
表になっているパターンを言います。
ルンバとは、4分音符の裏になっている
パターンです。
ドラムセットでは
左手のクローズド・リムショット
で表現します。
カスカラ
ドラムセットで演奏する場合は、
他のパーカッションのパート演奏します。
一つは『カスカラ』と言われるもので、
ティンバレス奏者がシェル部分を叩くパターンです。
ジャズの中で
ラテンという音楽を演奏したければ、
このパターンは必須のものです。
ドラムセットでは
主にライドシンバルのカップで表現します。
上から
2-3のカスカラ
3-2のカスカラ
バスドラムのパターン
バスドラムのパターンは
頭抜きからスタートする特殊なものです。
ベーシストの作り出すベースラインも
頭を演奏しません。
ベースとバスドラムは
同調して演奏されます。
ドラムセットでの練習
カスカラとクラーベを合わせる
トレーニングに入っていきます。
これは2つの独立したリズムの
組み合わせですので、
初心者や中級者にとっては
難易度が高いでしょう。
しかし、
一つ一つ組み合わせれば
完成しますので、じっくり練習してください。
2-3と3-2は小節が
ひっくり返ったものですから、
同様にカスカラも逆にして演奏します。
日本人にとっては、
どうも2-3ソン・クラーベが
やり易い傾向にあるようです。
しかし、2-3と3-2、ソンとルンバは
曲のアレンジによって違いますから、
両方練習は必要です。
しっかり動画を見て練習して下さい。
スネアとタムを使ったパターン
コンガのパターンをスネアとタムで
表現するのですが『パリート』
と言われるパターンになります。
多くのジャズ・ドラマーは
このパターンを取得し、
実践しています。
足は、そのドラマーによってまちまちです。
上から
2-3ソンパターンのアフロ・キューバン
3-2ソンパターンのアフロ・キューバン
動画は、2-3ソンパターンの
アフロ・キューバンを演奏しています。