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ドラムの映画を見て思う。演奏家と指導者の考え方

私は音楽は聴くのも
演奏することも大好きです。

その他にも映画も大好きで、
よく映画館やDVDを借りて見ます。

最近はアマゾンのプライムを利用して、
自宅で楽しんだり、
映画館では、クイーンの
『ボヘミアン・ラプソディ』を
見てきました。

そこで、以前見た映画で
ドラムを題材にした映画を
見ることにしました。

その映画は、
『ドラムライン』と
『セッション』です。

この2つの映画の感想など
書きたいと思います。

両方とも製作者の実体験が
元になっている物語の様です。

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Contents

ドラムライン

ドラムラインは、
2002年(日本公開は2004年)と
少し古い映画で、
マーチングバンドの世界を
描いた作品です。

私はドラムセットがメインですから、
スネアだけとか、
タムタムだけとかの
マーチングバンドは門外漢です。

しかし、通じるとこは多く、
面白く拝見できました。

先ず、主人公は
スネアドラムの才能を持つ若者で、
音楽特待生として大学に入学します。

その才能が自身の自惚れを呼び、
バンドのリーダーとの確執が始まります。

そして、とうとうスタンドプレーで、
ステージを台無しにしてしまい、
メンバーからの信頼が失墜します。

しかし、
最後は信頼を取り戻し
ハッピーエンドになるという内容です。

このような性格の人は、
音楽に限らずいるものです。

映画とは違い、
一度信頼が崩れてしまった関係は、
なかなか修復が難しくなる
というのが現実ですね。

特に若い人は情熱があり、
自己中心的になっていきます。

才能があって、
周りと強調できる人は、
自分をグッと抑えることに
長けている人が多いものです。

この映画の前半は
半面教師として教訓を
与えてくれますので、
是非ご覧になってください。

テクニック的に見ると、
ドラムコーの人たちは
本当に素晴らしいですね。

皆さん経験者ですから、
役者と言えど熟練者のレベルです。

相当練習したのだろうと
考えます。

スネアドラムのテクニックを
見るだけでも為になりますよ。

セッション

セッションは2014年に
公開された映画で、
ジャズが題材になった映画です。

才能は触れる主人公は、
バディ・リッチを目指して
有名音楽大学に入学します。

プレイヤーが一流だらけの環境で
日々努力し、
ある日一人の指導者に出会います。

この指導者は完璧主義の指導方針で、
テンポが崩れたら椅子を投げる、
信じられないような言葉を浴びせる
といった授業を展開します。

過去、彼の指導を受けた
教え子の一人は鬱病を発し
自殺してしまいます。

と、とにかく酷い指導者です。

この映画を見て感じたことは、
先ずなんで題材が『ジャズ』なんだ?

ということです。
施作者の実体験で
高校のジャズバンドの練習が
テーマだったようですが、
このような指導者を
今まで見たことがありません。

私もかなりの指導者に
習った経験が有りますが、
このような人はいません。

会社員で組織の一員として
働いている人は、
時折、
理不尽なことをしなければならない
時もあるかもしれません。

ですが、
この映画のようなことは無いでしょう。

学生の指導でこうしたやり方は、
常軌を逸しています。

私の経験上、
自己中心的な教え方をしている人には
誰もついてこないと思っています。

どんなに素晴らしいテクニックを
持ったプレイヤーとしたとしてもです。

私が今もお付き合いが
続いている師匠たちは、
演奏の厳しさはももちろん知っていますが、
人の心が分かる人達ばかりです。

こうした人に対しては、
いつでも力になりたいと思いますし、
気持ちの良い生徒には、
最善な事を与えたいと思うものです。

もちろん、
テクニックは非常に大事ですが、
最後は『心』なのだと考えます。

この2つの映画は、
『心』について考えさせる映画です。

私も久しぶりに生徒の立場、
指導者の立場、
両方とも考える機会になりました。

是非皆さんもご覧になって、
楽しんでみてはどうでしょうか?

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