スポンサーリンク

休符の考え方。ドラムの場合は音量0の間を意識する!

一般的にドラムやパーカッションを演奏する奏者は、譜読みが弱いということが挙げられます。これは楽器の特性で、基礎練習の段階で音の長さや休符をあまり考えない訓練方法で行うことが原因です。ピアノや他のメロディー楽器奏者はこの逆で、4分音符なら4分音符の音の長さを意識しながら練習しますが、ドラマーは、ただの『点』としてとらえます。

そういったことが積み重なり、音符が読めない譜面嫌いなドラマーが生まれてしまうのです。このページでは、休符の考え方と音の長さについて書いてみたいと思います。

以前、生徒より『休符って全く叩かないところなのに、なぜそれを楽譜に書くのでしょう? 』という質問を受けたことがあります。私は最初、質問の意味が解らなかったのですが、よくよく話を聞いていると、こういった質問をする生徒の考え方には一つの共通するものがある事が分かりました。

長年ドラムを教えてきて、私の頭の中には常識と考えられるものも、全くの初学者にとっては、全くわからないといったことも多くあります。

彼らの考え方は『音が出ているところだけが存在する』ということです。確かに音とは形が無いものですから、パッと生まれては消え、また生まれては消えというイメージになります。ですので、彼らの考え方も音があるところだけ書けばいいと思ったのでしょう。

確かにそれは、空間で耳だけで感じる場合はその通りなのですが、その音を紙の上などに表すときには、その無音の空間を表現しなくてはなりません。そこで、その無音の空間の事を私は『音量が0の音符』という言い方に変え、その生徒たちに伝えました。

そうすると、たちまち彼らの頭が整理され、休符の考え方を理解してくれたのです。『音量が0の音符』をしっかり演奏するということは、普通に音を出すことと全く同じ価値観でることに気付いたのです。

そこで様々な休符と音符の入った譜面を手渡し叩いてもらいました。皆さんも、こここで少し例題を出してみますので、練習してみましょう。

休符1

如何でしょうか?上手く叩けたでしょうか?それでは次の例題を叩いて下さい。

休符2

すんなり叩けた人は問題ありません。しかし、『あれ? 』と思った人は要注意です。上記の譜面が叩けない人は、何が原因なのでしょうか? それは音の長さ『音価』を理解していないからです。これもドラムやパーカッションを中心とした奏者が苦手としているところなのです。

この2つの楽譜はスティックを振り下ろすタイミングは同じなのですが、前半の譜面は叩ける人が多いのに対して、後半の譜面では叩けない人が多いのです。このことがドラマーが一番、疎かにしているポイントなのです。

タイミングは同じですが、基本的に音の長さ、つまりは『音価』を無視して、ただ単純に点と点を結びつけてトレーニングした結果起こる弊害です。ドラムやパーカッションは基本的に音が伸びません。ではどうやってこれを解決すればよいのでしょうか? それは、『歌う』か『鍵盤を使う』かで解決します。

まず、叩くタイミングを覚えたら、声に出して歌って下さい。繰り返し、繰り返し歌います。歌う時に音符を見ながら暗記していきます。もう一つの方法は鍵盤楽器を使い、実際に指でその音価を確かめながら弾きます。

こうした訓練は『目と耳』の鍛練で、ドラムを叩くといったトレーニングとは違い少し物足りなさを感じるかもしれませんが、必ず必要です。もしあなたが将来、プロフェッショナルの道に行きたいと考えているならば、譜面のリーディングは避けては通れないからです。

かくいう私もドラムを始めた当初は全く譜面が読めませんでしたが、営業の仕事で初見演奏を繰り返したおかげで読めるようになりました。もちろん複雑な譜面は今でも時間がかかります。

今アマチュアドラマーの人達は、譜面を使って演奏するということより、曲を丸暗記してライブなどをやっています。これはこれで趣味としてやっていくのには十分です。しかし、あなたがもっと向上したいと思うならば、すぐにリーディングのトレーニングを始めてください。

リーディングに適した教本もご紹介しておきます。4分音符のページでもご紹介しましたが、テッド・リードの『シンコペーション』がリーディングには最適です。この本は初めからトレーニングしていけば、知らず知らずのうちの譜面が読めるようになりますので、お勧めです。また使い方を工夫すれば、手足バラバラに動かすことができる4wayのトレーニング用としても使うことが出来ます。

【管理人TOSHIのまとめ】
・基礎練習の段階で音の長さをあまり考えない訓練方法で行うことが原因で譜面が読めなくなる。
・音を譜面上に表すときには、その無音の空間を表現しなければならない。その無音の空間を『音量0の音符』として考える。
・同じタイミングの譜面でも、音の長さ、つまりは『音価』が分かっていないと譜面は読めない。
・音価を得るための訓練は、『歌う』か『鍵盤』を使う。
・プロフェッショナルの道に行きたいと考えているならば、譜面のリーディングは避けては通れません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする