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アートブレイキーの名曲。大胆さと繊細さを知る!

アートブレイキー(Art Blakey)

1919年10月11日、
アメリカ合衆国ペンシルベニア州
ピッツバーグに誕生、
1990年10月16日、71歳没。

私が初めてアートブレイキーを
聞いたのは、
『A Night At Btrdland Vol1』
というアルバムの
A Night in Tunisiaでした。

ジャズ喫茶での
大きなスピーカーから出る
アートブレイキーの
アフロ・キューバンは
とても豪快で、
一瞬で聞き入ったことを
今でも覚えています。

豪快さを表に出した
アートブレイキーの
ドラミングは、
凄い馬力のある車のような感じで、
1曲終えると、
クタクタになってしまいます(笑)

アートブレイキーのイメージは
この豪快さにあると思うのですが、
繊細なドラミングが
出来ないかといえば、
全くその逆で、
繊細さも素晴らしいものがあります。

特にリーダーではなく
サイドメンとして参加した
アルバムにはその特徴が良く出ています。

この繊細さというのは、
元々アートブレイキーが
ピアニストということからきています。

ピアニストを
とあるクラブでクビになったことから、
彼のドラム人生がスタートしたのです。

備考)
ブレイキーがドラムに
転向したのは、
酒場でギャングに脅されて
無理やり
ドラムを叩かされたことが
きっかけだったという説が
あります。

でもピアノで培った能力を
直ぐにドラムに転嫁することで、
メキメキ上達し引っ張りだこのドラマーになります。

アートブレイキーの
左手のコンピングを聴いてみると、
非常に気持ちがいいところに
プッシュしています。

ツボを押さえたという感じで、
絶妙な隠し味的なポイントです。

そうしたコンピングを行いながら、
ここぞという時には、
暴れ馬のようなドラムに変わる。

本当にカッコいいです。

この時代のドラマーたちは、
一人一人個性が出て、
素晴らしいですね。

もう一つアートブレイキーの
特徴として、有名なのが
『ナイアガラ・ロール』
と言われるプレス(バズ)ロールです。

通常のプレス(バズ)ロールとは違い、
『濃厚』という一言が良く似合います。

モーニンという曲のテーマ部分での
このプレス(バズ)ロールの
イメージが強いため、
私は絶対しません。出来ないから(笑)。

まぁ、それくらい、
真似が出来ないロールといいことです。

私がアートブレイキーが
好きな理由にこの演奏技術の他に
、彼は親日家ということがあります。

1961年の初来日以来、
何度も日本で演奏しています。

当時、人種差別が酷かった
アメリカでは、
いくらアートブレイキーが
ジャズの世界で有名になろうとも、
差別はかなりありました。

そうした環境の中、
日本人の対応というのは、
彼にとって自分が人間であるということを
思い出させていったのです。

『Ugetsu(雨月)』
『On The Ginza(オン・ザ・ギンザ)』など
日本をテーマにしたものがあったり、
自分の息子に『Taro(太郎)』と
名付けたりしたそうです。

そういった内容をジャズ雑誌などで
読むうちに、
私も自然とアートブレイキーの
ファンになっていきました。

ではここから、
オススメのアルバムのご紹介です。

バードランドの夜 Vol.1

アートブレイキー&
ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
アート・ブレイキー

冒頭でもご紹介した、
『A Night At Btrdland Vol1』という
アルバムです。

ジャズ・メッセンジャーズの
事実上の出発点であり、
若くして亡くなった天才トランペッター、
クリフォード・ブラウンを
聞くことが出来る希少の音源です。

ドラムに限らず
ジャズに魅了された人は
必ず持っている1枚です。

この記事を書くに当たり、
聴き直してみましたが、
やはり『圧巻』の一言です。
是非楽しんでください。

管理人川端のまとめ
・1919年10月11日、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身に誕生、1990年10月16日、71歳没。

・豪快さを表に出したアートブレイキーのドラミングは、凄い馬力のある車のような感じ。

・繊細さも素晴らしく、特にリーダーではなくサイドメンとして参加したアルバムにはその特徴が良く出ている。

・この繊細さというのは、元々アートブレイキーがピアニストということからきている。

・アートブレイキーの左手のコンピングを聴いてみると、非常に気持ちがいいところにプッシュしている。

・アートブレイキーの特徴に『ナイアガラ・ロール』と言われるプレス(バズ)ロールがある。通常のプレス(バズ)ロールとは違い、『濃厚』。

・アートブレイキーは、親日家。

・『A Night At Btrdland Vol1』は、ジャズ・メッセンジャーズの事実上の出発点。

・『A Night At Btrdland Vol1』は、若くして亡くなった天才トランペッター、クリフォード・ブラウンを聞くことが出来る希少の音源。

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